この記事では、「援助」と「介助」の違いを分かりやすく説明していきます。
「援助」とは?
「援」も「助」も意味は、「たすける」です。
何か困っている人に対し力を貸すことを意味し、自分の力を提供し相手を助ける行為を意味します。
相手ができずに困っていることに対し手助けを行う行為を意味し全面的に助けることを意味します。
英語で言えば、「assistance」で、日本語としても「アシスト」は用いられています。
また、同じような意味を持つ言葉には、「サポート」や「力添え」、「補佐」、「手助け」、「協力」などがあります。
「援助」の使い方
たすけるといった意味から「援助」を使った言葉には、「資金援助」や「国際援助」、「就学援助」、「援助活動」、「援助の要請」、「開発援助」、「援助団体」などがあります。
「介助」とは?
「介助」にも、「たすける」といった漢字が用いられていますが、そのたすける内容は、手助けを必要とする人のそばに付き添い、日常生活における動作などを手助けするといったものとなります。
同じような意味の「介護」とは異なり、「介助」の場合、あくまでも、日常生活のサポート的なものとなります。
食事の「介助」や車への乗り降りの「介助」、お風呂の「介助」など、その人が手助けを求めているものに対し、手を差し伸べサポートすることを「介助」と言います。
このような意味から同じような意味を持つ言葉には、「お手伝い」や「サポート」、「補助」、「援護」などがあります。
「介助」の使い方
何を「介助」するのかといった使い方が多く、「入浴介助」や「歩行介助」、「食事介助」などといった使い方のほか、「介助椅子」や「介助補助具」、「介助装置」など、「介助」に必要とされる道具などを意味する使い方もあります。
「援助」と「介助」の違い
同じ、「たすける」といった行為でも、「援護」と「介助」とでは、まったく意味が違います。
「援護」は、困っている人に対しお金などで助ける意味が強く「介助」の場合は、日常生活における動作において、手助けが必要な場面において、手を差し出し助けるといったものとなります。
このことからも、まったく違った意味だと言えます。
「援助」の例文
・『住宅を購入する際、親に資金援助をしてもらい助かりました。』
・『私は、国際援助活動に興味があります。』
・『今月、生活が苦しいため、親に頼んで3万円援助してもらいました。』
・『我が家には、子供に援助するほどの余裕はありません。』
「介助」の例文
・『義理の両親の介助が必要となり、結果、同居することになりました。』
・『親の介助をスムーズに行うため、研修を受けることにしました。』
・『介助用品の買い物には、支援金もあり助かります。』
・『入浴介助だけは自宅では難しいため、母にはデイサービスに行ってもらうことにしました。』
まとめ
「援助」も「介助」も助ける行為は同じですが、その内容は全く異なります。
そのため、決して、同じ意味として使用することはできません。