この記事では、「感性」と「理性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「感性」とは?
感性とは、かんせいという読み方をする言葉です。
文字を見れば分かりますが、物事に接する事で生じてしまう心の動きとか深く心が動くといった意味を持つ感の文字に、生まれ付きといった意味を持つ性の文字を付け足す事で生まれた言葉となっています。
そのため感性とは、物事を心で感じとる働きや外界からの刺激を受け止める感覚的な能力を示す言葉です。
「感性」の使い方
感性という言葉の使い方で良く見られるのが、感性が豊かとか感性が優れている、といった表現だったりします。
こういった言葉は物事をそのままではなく、イメージを広げる形で受け取れるといった意味合いを含んでいるのです。
基本的に感性が豊かだったり優れているというのは、肯定的な意味合いになるので、そうなる様に努力するという意味で、感性を磨く、という表現も良く見られます。
「理性」とは?
理性とは、りせいという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記された字を見れば理解出来る様に、物事の筋道とかことわりといった意味がある理に、うまれつきとかたちといった意味を持つ性の字を加える事で成立している言葉となっています。
だからこそ理性は、論理的に思考する能力や道理を基に物事を判断しようとする心の働きといった意味を持っているのです。
「理性」の使い方
理性は、道理や倫理観を基準にして物事を判断するという意味合いで使用されるのが基本です。
なので良く見られる言葉としては、理性的な判断、という表現があります。
逆に道理に適さない判断を下してしまう場合には、理性を失っている、という使い方もそれなりに見る事が可能です。
この様に理性は、道徳観や倫理を基に物事を淡々と判断する際に用いられるべき言葉となっています。
「感性」と「理性」の違い
感性と理性を比較すれば、まずは最初の文字が感と理という違いがある事に気付くものです。
そしてこの2つの言葉は、持つ意味合いにも違いがあります。
感性は、外界からの刺激を受ける事で何らかの印象を受け取るという直感的な心の働きを表す言葉です。
一方の理性の方は心情に左右される事なく、倫理観や道理を基準に冷静に考えて判断する能力を示す言葉となっています。
「感性」の例文
・『彼女が描いた絵を見れば、彼女の感性が豊かである事に直ぐに気付くはずです』
・『こういった個性的な作品の数々は、彼の独特な感性により生み出されています』
「理性」の例文
・『この局面でも冷静なあなたなら、理性的な判断を下せるはずです』
・『別れ話を切り出された彼女は、理性を失って喚き続けた』
まとめ
2つの言葉は最初の文字が、感と理という明確な違いがあります。
そしてその言葉の違いにより、表す意味にも違いが生じているのです。
まず感性は、外部からの刺激により何らかの印象を受け取る心の働きを表す言葉となっています。
対する理性の方は、倫理や道徳観に基づいて冷静に判断を下す能力を表す言葉です。