この記事では、「提出」と「報告」の違いを分かりやすく説明していきます。
「提出」とは?
文書や書きつけなどをある場所に差し出すことです。
小学生には宿題が出されることが珍しくありません。
算数や国語のドリル、漢字の書き取り、国語の教科書の音読などの種類があります。
ドリルや漢字の書き取りの場合は、問題を解いたり、漢字を書いたりしたものを、後日先生に出します。
このような行為が「提出」です。
算数や国語の問題も、漢字の書き取りも、紙に書きます。
書いてあるものを指し出すことが「提出」です。
教科書の音読をしても、声を録音しない限り形に残りません。
そのため、音読という行為を「提出」することはできません。
音読の宿題の場合は、親の前で読んで聞いてもらい、紙などにサインをしてもらい、それを先生に出すことがあります。
音読という行為自体は「提出」できませんが、サインしてもらった紙は「提出」できます。
このような身近な事柄だけでなく、役所など公共の場に書類などを出すことも、この言葉は意味しています。
「提出」の使い方
書き記したものをある場所に出し出すことについて使用します。
書き記したものとは、宿題だったり、仕事人関係する資料だったり、転居届など役所と関係するものだったりします。
「報告」とは?
伝えてわからせることです。
とくに、ある任務を与えられたものが、任務の進行状況や結果などを述べることをいいます。
芸能人が結婚をすると、テレビ・ラジオ・SNSなどで本人や事務所などが伝えることがあります。
広く知らせているのです。
この場合は「結婚を報告する」といいます。
研究者は日々さまざまな実験や観察を行い、それらをまとめて、雑誌や学会などで結果を述べています。
これも「報告」といいます。
この言葉には、伝えてわからせるという意味があり、伝え方は意味に含まれていません。
しかし、とくに任務については口に出していう場合を指しています。
「報告」の使い方
伝えてわからせるという意味で使用をします。
何を伝えるのかは意味に含まれていませんが、とくに任務の進行状況や結果などを伝えることを指して使用されています。
その他にもスポーツの試合の結果、研究の結果などを伝えてわからせることにも使われています。
「提出」と「報告」の違い
前者の言葉は、差し出すという意味合いを持っています。
何かを伝えることが目的なのではありません。
後者の言葉は、伝えるという意味合いを持っています。
わからせるための行為です。
「提出」の例文
・『明日までに提出してください』
・『提出する書類を探す』
・『役所に提出をする』
「報告」の例文
・『報告の義務があります』
・『このように報告されています』
・『報告内容を確認してください』
まとめ
似たような場面で使われる言葉ですが意味は違います。
一方は差し出すこと、もう一方は告げ知らせることを意味しています。