この記事では、「雑談」と「歓談」の違いを分かりやすく説明していきます。
「雑談」とは?
これといった決まった内容はなく、さまざま事柄を気楽に話すことです。
時間を浪費するむだなものという意味合いではなく、楽しみや社交のために会話をするという意味合いがあります。
スポーツジムで知り合った人とジムで会話をすることで説明をします。
2人はスポーツジムに通っていますが、それ以外の点で共通点はありません。
つまり、同じ趣味を持っているわけではないのです。
2人は、今朝は何を食べた、週末にこんな映画を見た、テレビでこんなことを言っていた、あのインストラクターはこうだと思うなどを話しました。
商談を成立させる、約束を取りつけるなど、この会話には特別な目的はありません。
そして、ある一つの決められた事柄を話しているのでもないです。
それと定めた目的もなく、楽しみのために会話をしているのです。
こういった、まとまりのない楽しみのための会話を、この言葉は意味しています。
「雑談」の使い方
定まった目的はなく、楽しみや社交のために行われる会話を指して使用します。
会話の目的があり、ある事柄について話すことには使用しません。
「歓談」とは?
警戒心を持たず、親しさがある雰囲気で話をすることです。
特に人が集まる場所で行われる会話をいいます。
映画祭があり、多くの著名人らが集まりました。
普段仕事があるため、それぞれの人たちはなかなか会話をすることがなく、こういった集まりの場は会話をするよい機械です。
お互い知っているので警戒心を抱くことなく会話をすることができます。
久しぶりに話して楽しむことができました。
どの人もにこやかにしており、親しそうな雰囲気があります。
こういった、親しく会話することを意味する言葉です。
警戒心を持っている、よそよそしい態度であるといった様子での会話のことではありません。
「歓談」の使い方
警戒することなく、親しく会話をすることを指して使用します。
よそよそしい感じ、警戒している感じなどがある場合には使用しません。
話の内容は意味に含まれていません。
「雑談」と「歓談」の違い
どちらの言葉も言葉のキャッチボールに関するものですが、意味合いが異なります。
「雑談」は話しの内容に焦点を当てたもので、これといった定まった目的がない話のことです。
「歓談」は話すときの雰囲気に焦点を当てたもので、親しい会話のことです。
「雑談」の例文
・『雑談しているひまはない』
・『雑談をしていたらあっという間に時間が過ぎた』
・『気軽に雑談できる間柄』
・『同僚と雑談をする』
「歓談」の例文
・『笑顔で歓談する』
・『テーブルを囲んで歓談する』
・『楽しそうに歓談していた』
・『20分ほど歓談をした』
まとめ
「談」という漢字が使われている点が似ており、話についての言葉である点も似ていますが、2つの言葉の意味は異なります。