「頭角」と「台頭」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「頭角」の意味や使い方
「頭角」とは、頭の先、頭部という意味になります。
「頭角」はそれ自体ではあまり使う機会はない言葉かもしれません。
よく使われますのは「頭角を現わす」という言い方になります。
この意味は学問、才能などが人よりも優れていて目立ち始めたということになります。
仕事などで他の人よりも実力があることがわかり始めた時などに「最近、彼は頭角を現わしてきた」などと言うのです。
「台頭」の意味や使い方
「台頭」とは「たいとう」と読み、意味は頭を持ち上げることです。
そこから、あるものの勢力が伸びて進出をすることを「台頭する」と言います。
「新人の台頭」「新しい会社が台頭する」などと使います。
「頭角」と「台頭」の違い
「頭角」と「台頭」の意味と使い方を説明しました。
どちらも「頭」という字が入っており、意味も「頭」に関することですが、違いがありますので使い分けは必要となります。
「頭角」とはそれ自体は頭の先、頭部という意味ですが「頭角を現わす」という言い方で人よりも優れて目立ってくるという意味合いになります。
一方の「台頭」とは頭を持ち上げるという意味と、ある勢力が伸びる、進出することという意味があります。
つまり「頭角を現わす」とは優れていることがわかってきた時、他と差がついて優れている時に使う言葉と覚えておきましょう。
そして「台頭」とは勢いがある、伸びてきたという時に使うようにしましょう。
「頭角」を使った例文と意味を解釈
「頭角」を使った例文とその意味を見ていきます。
「頭角」を使った例文1
「彼女が頭角を現わすと、上司はパワハラで潰そうとした」
仕事の能力が、優れて目立ってくることを「頭角を現わす」と言います。
「頭角」を使った例文2
「彼は中学に入ると、めきめきと頭角を現わし、いつの間にか学年トップとなっていた」
学問が人よりもできる、優れていることが目立ってくることを「頭角を現す」という風に言います。
「台頭」を使った例文と意味を解釈
「台頭」を使った例文とその意味を見ていきます。
「台頭」を使った例文1
「新人たちの台頭により、先輩の中からレギュラーを外される者が出てくるのは仕方がないことだ」
「台頭」とは、勢力が伸びる、進出するという意味があります。
例文は新人たちが勢いがあることでレギュラーとなり、先輩の中からレギュラーから外れる者が出ると言っているのです。
「台頭」を使った例文2
「A社はこの業界で最近台頭している会社です、いずれ業界トップになる可能性もあります」
会社が業績を伸ばしている、勢いがあるということを「台頭している」と言い表します。
例文は、A社は業界で勢いがあるので、このままいくと業界トップになるかもしれないと言っているのです。
まとめ
いかがでしたか。
「頭角」と「台頭」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。
