この記事では、「ご教示」と「ご指摘」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご教示」とは?
知識や方法などを、わかるように教えてもらうことです。
「教示」には、ある事柄ややり方などを相手にわかるように教えるという意味があります。
「ご」をつけて丁寧な言葉にしているので、相手に敬意を示していることになります。
つまり、「ご教示」は教えることではなく、自分が受けることを意味していることになります。
乾燥肌で悩んでいて、体の洗い方を知りたいと思っていったとします。
この人は、スキンケアのプロに教えを求めました。
スキンケアのプロは、乾燥肌の人に対して、体をゴシゴシこすって洗わない方がいい、手で泡立てて洗うこと、熱いお湯を使用しないなどを、わかりやすく教えました。
スキンケアのプロ側からすると「教示」したといいます。
乾燥肌の人からすると「教示」してもらったになり、相手を敬う場合は「ご教示」になります。
「ご教示」の使い方
相手に敬意を表して使う言葉です。
教えを受けるときに使用をします。
自分が知らないことを教えてもらうときなどに使うことが多いです。
「ご指摘」とは?
大切なこと、注意すべきこと、欠点、過ちなどを取り上げて示してもらうこと、また示されることです。
「指摘」には、大切なこと、注意すべきこと、欠点、過ちなどを示すという意味があります。
「ご」は言葉を丁寧にする働きがあり、相手に敬意を払っています。
つまり、大切なことなどを示すことではなく、相手にしてもらうことを意味しているのです。
たとえば、ブログに書いた事柄に不適切な内容があったとします。
そのことに対して、ブログを見た人からコメントがあったとします。
この場合、ブログにコメントをした人からすると「指摘」したことになります。
コメントされた方は「指摘」されたことになり、相手を敬う場合は「ご指摘」になります。
「ご指摘」の使い方
相手から示してもらうときに使用をします。
示してもらうことは、大切なこと、注意すること、過ちなどです。
方法や知識などを受けることではありません。
「ご教示」と「ご指摘」の違い
前者は知識や方法を教えてもらうことです。
後者は、大切なこと、欠点、過ちなどを示してもらうことです。
これらは、知識や方法ではありません。
どちらも「受ける」という意味合いがある点は同じです。
「ご教示」の例文
・『明日ならご教示願えますか』
・『ご教示を受けた方がいいだろうか?』
・『ご教示に感謝しています』
・『ご教示がありました』
「ご指摘」の例文
・『ご指摘いただいた通りです』
・『ご指摘ありがとうございます』
・『ご指摘いただき、気が付きました』
・『ご指摘にたいして感謝しています』
まとめ
同じような意味を持っているように感じますが、それぞれの言葉が持っている意味は異なります。
何をしてもらうのかが違います。
しかし、受けるという点は同じです。