「平穏」と「平和」の違いとは?分かりやすく解釈

「平穏」と「平和」の違いとは?言葉・カタカナ語・言語

「平穏」「平和」はどちらも、日常生活でも使う言葉で、新聞やニュースで見かけることも多いと思います。

ですが、このふたつの言葉の違いをはっきりと知っているという方はあまり多くないでしょう。

それでは、この記事では「平穏」「平和」の違いについて、わかりやすく説明していきたいと思います。

「平穏」の意味とは?

「平穏」の意味とは?

「平穏」とは、変わったことが起こらず、穏やかであることを指します。

静かであることや、無事であるという状態をあらわすこともあります。

「平穏な?」「平穏である」といった使いかたをします。

また「平穏無事」という「なにか特別な素晴らしいことが起きたわけではないが、穏やかな暮らしができているということ」をあらわす四字熟語もあります。

とくに、自分自身の身の回りが穏やかである場合をいいます。

「平和」の意味とは?

「平和」の意味とは?

「平和」とは、戦争や紛争が起きていない状態などで、世の中が穏やかであるということをあらわしています。

また、世界という広いスケールの話ではなく身の回りのことでも、心配事や揉めごとや争いごとがなく穏やかである状態のことを言います。

たとえば、自国で戦争が起きていない状態だけでなく、家庭内や会社内でも争いごとや揉めごとのない状態をあらわしているのです。

「平穏」と「平和」の違いについて

「平穏」と「平和」の違いについて

「平穏」「平和」は、被る意味も持っており、とても似ている言葉に思えます。

ふたつの言葉のニュアンスの違いは分かっていただけたかと思いますが、では、どのような点が違っているのかを分かりやすく解説していきたいと思います。

まず、「平穏」は、日々の日常をおくる上で、変わったことが起こらず穏やかであるといった場合に使う言葉です。

対する「平和」は、元はどちらかというと、自国で戦争や紛争が起きていないために穏やかな状態が続いているということをあらわしています。

現在では、家庭内や会社内で争いごとや揉めごとが起きていない状態を指すこともあります。

また「平穏」「平穏な時をすごす」など、時間についてをいうことが多いですが、「平和」は状況をあらわすことが多いです。

「平穏」を使った例文を2つ紹介

「平穏」を使った例文を2つ紹介

・『今月末に、私たちの家に姑が来ることになったのだが、私はあの人がどうも苦手である。平穏な日々を邪魔されると思うと、今からとても気が重い。』 ・『僕と彼女のあいだには子供はいないが、だからこそ平穏な毎日を送ることができているのかもしれない。まわりの友人家族を見ていると、幸せそうではあるがとても大変そうだ。』

「平和」を使った例文を2つ紹介

「平和」を使った例文を2つ紹介

・『音楽の授業で歌った歌は、世界中で歌われており、その歌詞は世界の平和を願うものであった。』
・『日本ではもう何十年も戦争は起きていないが、果たして平和であると言えるのだろうか。』

「平穏」と「平和」の違いのまとめ

「平穏」と「平和」の違いのまとめ

いかがでしたでしょうか。

「平穏」「平和」は、似ている意味を持っていますが、しっかりと違う意味を持っている言葉でした。

間違って使ってしまわないよう、覚えておきましょう。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。