マンションや特定のエリアを表す言葉としては「専有」や「専用」があります。
特にマンションでの「専有」や「専用」は状態が異なるので、違いを覚えておきましょう。
この記事では、「専有」と「専用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「専有」とは?
「専有」とは特定の場所やエリアを所持することを表す言葉であり、これは1人によって所持されることが多いのが特徴です。
1人だけで所持されることから独占状態と言われることが多く、利権の問題ではこれが争点になることもあります。
「専有」はマンションやアパートのエリアである「専有部分」という言葉で使われます。
マンションやアパートはそれぞれ区分によってエリアが区切られますが、これを所有する人物を区分所有者と言います。
各部屋はそれぞれ住んでいる人物が区分所有者となり、管理組合を結成することが可能です。
「専有」の反対語は「共有」であり、これは複数人によって共通に所持している状態を表す言葉です。
マンションやアパートだと「共有部」として有名であり、これはその住民が共通して使えるエリアや設備となっています。
「専用」とは?
「専用」とは特定の人のみが使えるものや場所を表す言葉であり、これ以外の人が使うとペナルティを受けることもあります。
これ以外の意味としては物事や目的が1つのみという意味でも使われます。
コンディショナー「専用」というような目的が限られたものに対して使うこともできるので、「専用」は色々な場面で使われています。
「専用」は特定の人物のみが使えるものや場所に対して使う言葉ですが、場所に関してはこれを保持していなくても使えるのが特徴です。
例えばマンションにおける「専用使用部分」は、区分所有者のみが使える場所だけではなく共有部を表す言葉であり、1人によって保持されているかどうかは重要ではありません。
「専有」と「専用」の違い
「専有」は特定の1人が場所やエリアを所持することを表す言葉であり、「専用」は特定の認められた人物のみが使える場所やエリアを表す言葉となっています。
「専用」部分はこれを保持していなくても許可が得られれば利用することが可能となっています。
「専有」の例文
・『専有部分は自由に使えるといっても、汚すと後でクリーニング代を取られるので注意しないといけない』
・『お店の専有面積はそれなりに小さいが、飾りつけを上手にすれば見栄えがよくなると思う』
「専用」の例文
・『研究棟の専用区画は厳重なロックが敷かれている』
・『エリートパイロット専用の機体のメンテナンスを任されて緊張している』
まとめ
マンションやアパートの用語として有名な「専有」と「専用」ですが、これは所持しているかどうかという点と、利用可能かどうかという点で異なります。
マンションやアパートは個別の「専有」区画と共有部で成立していますが、どちらもその住民のみが使えるのでこの2つは専用使用部分となります。
