この記事では、「体得」と「習得」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象のある2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「体得」とは?
「体得」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「体得」は「たいとく」と読みます。
「体得」は「体験を通して知ること。
理解して、自分のものにすること」という意味があります。
ただ知識を知るだけでは、「体得」とは呼びません。
体験を通して、完全に理解したとき、「体得」という言葉を使います。
例えば、「技を体得する」という文章の場合は、ある技を、練習などを通じて理解して、自分のものにしたということを意味します。
また、「読書するだけでは、体得することはできない」という場合は、本を読んで知識を頭の中に入れるだけでは、理解して、自分のものにすることはできないという意味があります。
他にも「合唱の練習を通じて、発声法を体得する」とか、「山に何度も遊びに行くことで、危険を避ける方法を体得する」などという文章を作ることができます。
「習得」とは?
「習得」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「習得」は「しゅうとく」と読みます。
「習得」は「学問や技芸などを、習って覚えること」という意味があります。
勉強について、またスポーツの技術などについて、誰かに教えてもらうことによって、覚える場合、「習得」という言葉を使います。
例えば、英語の授業を通じて、英語を習って覚える時、「授業で英語を習得する」という意味があります。
また、ピアノの演奏を習って覚えることを、「ピアノ演奏を習得する」といいます。
さらに、サッカーを遊びでしていたら、いつの間にか、本格的な技術などを覚えていた場合、「遊びを通じて、サッカーのスキルを習得した」などという文章を作ることができます。
「体得」と「習得」の違い
「体得」と「習得」の違いを、分かりやすく解説します。
「体得」は「体験を通して知ること。
理解して、自分のものにすること」という意味があります。
一方で「習得」は「学問や技芸などを、習って覚えること」という意味があります。
どちらも似た意味を持つ言葉ですが、ニュアンスの違いがあります。
「技術を体得する」という場合は、「体験」を通じて技術を自分のものにするというニュアンスがあります。
一方で「技術を習得する」という場合は、「誰かの教え」を通じて、技術を自分のものにするというニュアンスがあります。
「誰かの教え」には、先生の指導や、技術書、上手な友達などの教えが含まれると考えることができます。
そのため、技術書を読んで技術を覚えるときは「習得」となり、体験を通じて技術を覚えるときは、「体得」となります。
まとめ
「体得」と「習得」の違いについて見てきました。
とにかく体験を通じて学んだということを表現したい場合は「体得」という言葉を使うようにして、2つの言葉を使いわけてみると良さそうです。