この記事では、「退勤」と「終業」の違いを分かりやすく説明していきます。
「退勤」とは?
勤務(仕事)が終わって、勤め先から退出することを指す言葉で、自分の勤務が終了したことや部署の勤務が終了して退出することを指し、同じ会社の他の働いている人がいることは有りえます。
定時退勤であれば会社の業務終了時間に退勤できることを指し、残業はないことになり、体調不良などの事情があれば途中退勤するということもありえます。
勤務を退く、会社をやめると言った意味合いは言葉にはありません。
電話で在席かを尋ねられた時にすでに退出している時は「本日は退勤しています」という旨を伝えるのがベターで帰社、退社よりも混同する言葉や意味合いがない点で退勤が使いやすくなっています。
「終業」とは?
その日の業務を終えること。
仕事が終わりになることで、勤務する会社全体の仕事が終わっているケースも指すことが出来ます。
学校などであれば一学期など学期の終わりを終業と呼び、学期末には終業式が行われます。
ただし学年の終わりである三学期(最終学期)は修了となり、修了式を開くケースが多くなっています。
始業時刻の対義語が終業時刻となっているため、タイムカードでも終業の時刻を打刻することになります。
残業の概念は勤務時間外の労働となるため、終業(終業時刻後)後の労働と見るケースもあります。
そのため、会社にとっての完全な終業は残業をすべての人が終えた後という見方もできます。
残業の指示がなく終業した時間に残っている社員は退出してもらうのが原則となっており、対処をうまく出来ないと残業代に絡む問題に発展することも有りえます。
出張先では訪問先を出社した時間を軸に終業時間の概念が変わります。
「退勤」と「終業」の違い
「退勤」と「終業」の違いを、分かりやすく解説します。
「退勤」と「終業」は会社においての意味で業務を終えるという点では同じなのですが、退勤は業務を終えた上で帰宅するというニュアンスが含まれています。
そのため、体調不良などで途中退勤するということも退勤に含まれます。
終業は始業の対義語となっており、始業時間と終業時間と言った使い方をする点が退勤との大きな違いと言えます。
終業時間後の業務は残業に当たり残業代が出ます。
この部分の終業は退勤に言い換えることは有りません。
なお、終業は学校の学期が終わることも指す言葉で、最終学期以外の終了日には終業式を行うのが一般的となっています。
また、電話での応対で電話相手として呼んだ社員が帰っていた場合は退勤、会社自体の営業が終了した場合は終業した旨を伝えます。
まとめ
「退勤」と「終業」は意味合いがかなり近い言葉ですが、使われ方が異なっており、終業の方が言葉としては多く見かけるものとなっています。
どちらの言葉もその日の会社の仕事が終わったということを指しており、終業には会社そのものが閉鎖したという意味はなく、退勤にはその社員が退職したという意味はありません。