この記事では、「内定取り消し」と「内定辞退」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内定取り消し」とは?
「内定取り消し」の意味と概要について紹介します。
意味
「内定取り消し」は「ないていとりけし」と読み、「企業から採用通知を受けとり、雇用契約を結ぶことを約束されていたにもかかわらず、企業側から一方的になかったことにされること」という意味です。
概要
「内定」とは、一般的に企業において人材の採用が決まることを言います。
採用をする時には労働契約が成立しているのと同じことで、「内定」が成立した時点で雇用契約が成立します。
つまり、「内定取り消し」は、解雇に相当するという考え方になります。
単に企業側から「印象が悪い」「社風に合わない」というだけで、「内定取り消し」になるのは不当行為にあたります。
「内定取り消し」が認められるのは、「虚偽の報告をした」「応募者の病気やケガ」「応募者が卒業できなくなった」「応募者が犯罪など不適切なことをした」など、やむを得な事情がある時に限られます。
「内定辞退」とは?
「内定辞退」の意味と概要について紹介します。
意味
「内定辞退」は「ないていじたい」と読み、「企業から内定を貰っていたけれども、本人の都合で取り止めること」という意味です。
概要
「内定」が成立した時点で雇用契約が成立することは先に紹介しました。
つまり、「内定辞退」も不当行為に当たるのです。
憲法上では「職業選択の自由」が保障されている為に、絶対に「内定辞退」ができない訳ではありません。
法律上は入社の2週間前までであれば、「内定辞退」が認められています。
しかし様々な入社準備をしていた企業から損害賠償を請求される可能性もありますので、入社式ではなく、内定式の前まで辞退をするべきです。
「内定取り消し」と「内定辞退」の違い!
「内定取り消し」は、「内定を企業から一方的になかったことにされること」です 「内定辞退」は、「内定を本人都合で取りやめること」です。
まとめ
「内定取り消し」と「内定辞退」は、どちら側が取り消すのかという違いがあります。
状況を良く理解して使い分けましょう。