この記事では、「指す」と「差す」の違いを分かりやすく説明していきます。
普段、使い分ける意識が薄いこの2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょう。
「指す」とは?
「指す」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「指す」は「さす」と読みます。
「指す」は、「指で位置や方向などを示す」という意味があります。
例えば、東の方向を指で示すとき、「東の方向を指す」という文章にできます。
また、地図上の目的地を指で示すときも、「目的地を指す」と言います。
さらに、「指す」は「磁石や時計の針が方角や時間を示す」という意味があり、「方位磁石の針が、南を指す」という文章や、「時計の針が、12時ちょうどを指す」などという文章にすることができます。
他にも、「将棋を指す」というように、将棋の駒を動かすときも、「指す」という言葉を使っています。
「差す」とは?
「差す」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「差す」は「さす」と読みます。
「差す」には、様々な意味があります。
例えば、「まっすぐに光が照り入る」という意味で、「指す」を使います。
夕方になると「西日が差す」という言葉を使う人がいます。
また、「差す」には、「何かのしるしや気配が、外に現れる」という意味があります。
「頬に血の気が差す」という使い方になります。
さらに「差す」には「ある種の気分や、気持ちが生じてくること」という意味があります。
例えば、眠い気持ちがわいてきたとき、「眠気が差す」と「差す」を使って表現します。
また、犯罪行為をしたくなるような気持ちが生じることを、「魔が差す」と言います。
他にも、「差す」には「かざす」という意味があり、「傘を差す」や「刀を差す」という使い方をすることがあります。
このように、「差す」にはいろいろな意味があります。
「指す」と「差す」の違い
「指す」と「差す」の違いを、分かりやすく解説します。
「指す」は、「指で位置や方向などを示す」という意味があります。
基本的に、指を動かして、何かを示すような場合、「指す」という言葉を使います。
一方で、「差す」は、様々な意味で使われる言葉になります。
「まっすぐに光が入る」「何かのしるしや気配などが現れる」「気持ちが生じてくること」などという意味があります。
このように、「指す」と「差す」には、明確な意味の違いがあります。
「さす」という言葉を使うとき、「指す」か「差す」かを迷ったときは、まず「指で位置や方向などを示す」言葉かどうかを確かめて、その場合は「指す」を使うようにしましょう。
それ以外の場合は、「差す」を使うと間違えることが少なくなるのではないでしょうか。
まとめ
「指す」と「差す」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、「さす」と読みますが、意味の違いがありました。
使い分けに迷った時も、「指す」と「差す」の意味の違いを知ることで、混同することが少なくなりそうです。