この記事では、「パトロン」と「スポンサー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「パトロン」とは?
「パトロン」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「パトロン」は英語で、「patron」と表記します。
「パトロン」には、「保護者。
後援者」という意味があります。
特に、芸術家を経済的に支援する人のことを、「パトロン」と呼びます。
例えばルネッサンスのころ、芸術家の後援者は王侯貴族でした。
画家に対しては、自分の肖像画を描かせたり、教会の壁画を描かせるなどして、経済的に支援していました。
このような王侯貴族の「パトロン」は、18世紀まで続き、その結果、音楽や文学などの芸術活動が続いていきました。
また、「パトロン」には、「異性に対して経済的に支援する人」という意味もあります。
例えば、銀座のクラブのママと呼ばれるオーナー店長には、経済的に支援するお金持ちがいることがあります。
このような場合「ママには立派なパトロンがいる」などと言われます。
「スポンサー」とは?
「スポンサー」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「スポンサー」は英語で「sponsor」と表記します。
「スポンサー」は「事業の資金を出してくれる人。
出資者」という意味があります。
例えば、事業を起こそうとするとき、開業資金が足りないかもしれません。
そのようなとき、代わりに資金を提供してくれる出資者を「スポンサー」と呼びます。
また「スポンサー」には、「商業放送の番組提供者」という意味があります。
CMを流す広告主を指し、ビール会社や化粧品会社、自動車会社などが該当します。
大規模スポーツ大会などにも、広告主がいて「スポンサー」と呼ばれています。
「パトロン」と「スポンサー」の違い
「パトロン」と「スポンサー」の違いを、分かりやすく解説します。
「パトロン」には、「保護者。
後援者」という意味があります。
「スポンサー」は「事業の資金を出してくれる人。
出資者」という意味があります。
いずれも、「経済的に支えてくれる人」を意味する言葉になります。
例えば、銀座のママのクラブの資金を提供している人は、「パトロン」でも「スポンサー」でも問題がありません。
「パトロン」には「異性に対して経済的に援助する人」という意味があり、「スポンサー」には「事業の資金を出してくれる人」という意味があるためです。
このように「パトロン」と「スポンサー」が同じ場面で使われることもあります。
ただし「パトロン」は、芸術家を支える人というイメージが強い言葉になります。
一方で「スポンサー」は、広告主というイメージが強い言葉だという違いがあります。
まとめ
「パトロン」と「スポンサー」の違いについて見てきました。
どちらも、経済的に支援する人という意味があります。
しかし、芸術家を支援するのが「パトロン」で、広告主になるのが「スポンサー」という特徴があり、2つの言葉を使いわけることができそうです。