「一貫」と「一環」の違いとは?分かりやすく解釈

「一貫」と「一環」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「一貫」「一環」の違いを分かりやすく説明していきます。

似た印象のある2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょう。

「一貫」とは?

「一貫」とは?

「一貫」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「一貫」「いっかん」と読みます。

「一貫」には、「一つの方針や方法、態度で、初めから終わりまで貫くこと」という意味があります。

例えば先生が、「人に厳しくする」という方針で、生徒に接するとき、可愛いと感じる生徒にだけ、優しくしてしまうと、同じ方針や態度を貫けているとは言えません。

このような場合は、「一貫性がない」と言われてしまうでしょう。

また、「消費者のため」という方針で、商品開発を始めたのに、発売間近になって、会社の利益を優先した場合も、初めから終わりまで方針が貫けていないため、「一貫していない商品開発」となります。

「一環」とは?

「一環」とは?

「一環」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「一環」「いっかん」と読みます。

「一環」「鎖などの一つの輪」という意味があります。

また「互いに密接な関係を持つものの一部分」という意味があります。

もともとは「輪」を意味する言葉でしたが、輪のようにつながりのある密接した関係のものを、「一環」と呼ぶようになっています。

例えば、ダイエットをしているとき、体重を減らすだけでなく、ボディラインを整えたくなるかもしれません。

ダイエットとボディラインを整えることは、とても密接な関係があるためです。

このような時、「ダイエットの一環で、ボディラインを整える」などと言います。

また、仕事をしていると、好奇心が湧いてくることがあるでしょう。

例えば取引先に興味がわいてきて、取引先について、調べ始めるかもしれません。

このような場合、「仕事の一環で、取引先について調べる」などと言います。

取引先の情報を仕入れるのは、仕事ではありませんが、仕事と密接に関連しているもののためです。

「一貫」と「一環」の違い

「一貫」と「一環」の違い

「一貫」「一環」の違いを、分かりやすく解説します。

「一貫」には、「一つの方針や方法、態度で、初めから終わりまで貫くこと」という意味があります。

一方で「一環」には、「互いに密接な関係を持つものの一部分」という意味があります。

イメージでいえば、物事の始まりから終わりまでを、棒で貫くような行為を「一貫」という言葉で表し、密接する物事を、輪でつなげるような行為を「一環」という言葉で表現できそうです。

「仕事を一貫させる」は、「一つの方針や方法で初めから終わりまで、仕事をする」という意味があり、「仕事の一環」には、「仕事に関連する密接な関係をもつもの」を意味するという違いがあります。

まとめ

まとめ

「一貫」「一環」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、間違わずに、使い分けることができるようになりそうです。