この記事では、「差し控える」と「控える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「差し控える」とは?
「差し控える」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「差し控える」は「さしひかえる」と読みます。
「差し控える」には「控える。
そばにいる」という意味があります。
例えば、水戸黄門の両隣には、助さんと格さんがいて、いつも近くにいます。
この様子を「水戸黄門の左右に、助さんと格さんが差し控える」という文章にすることができます。
また「差し控える」には「程度を控えめにする」という意味があります。
例えば、ダイエットをしている人は、食事量をいつもよりも控えめにするでしょう。
ダイエット中の様子を「ダイエットのため、食事量を差し控える」などという文章にすることができます。
さらに、「差し控える」には、「悪い結果を招かないよう、それをしないようにする」という意味があります。
例えばコロナ禍では、外出をしたり、県をまたぐ旅行をすると、感染が広がると言われ、それをしない人が増えました。
この時の様子を「コロナ禍で、旅行を差し控える人が増えた」などと表現することができます。
「控える」とは?
「控える」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「控える」は「ひかえる」と読みます。
「控える」は「度を越さないように、分量や度数などを少なくする」という意味があります。
例えば、お酒を飲みすぎている人が、飲む量を減らそうとするとき、「お酒を控える」などと言います。
また、「控える」には、「自制や配慮により、何かをやめておくこと。
見合わせること」という意味があります。
例えば、子供が寝ている近くでは、起こさないような配慮から、大声で話すのを見合わせるかもしれません。
この時の様子を「子供が寝ているため、大声で話すのを控える」と表現することができます。
「差し控える」と「控える」の違い
「差し控える」と「控える」の違いを、分かりやすく解説します。
「差し控える」には「程度を控えめにする」という意味があります。
一方の「控える」には、「度を越さないように、分量や度数などを少なくする」という意味があります。
また「差し控える」には、「悪い結果を招かないよう、それをしないようにする」という意味があり、「控える」には、「自制や配慮により、何かをやめておくこと。
見合わせること」という意味があります。
このように「差し控える」「控える」には、それぞれ対応する同じような意味があります。
ほとんど同じ意味の言葉と考えることができますが、「控える」という言葉が、自発的で自然な考えから生まれているのに対して、「差し控える」という言葉は、世間体や置かれた立場などを配慮するニュアンスが含まれているという違いがあると、考えることができます。
まとめ
「差し控える」と「控える」の違いについて見てきました。
2つの言葉はほとんど同じ意味ですが、少しのニュアンスの違いがありました。
ニュアンスの違いを知り、2つの言葉を使いわけていきましょう。