「世界観」と「価値観」の違いとは?分かりやすく解釈

「世界観」と「価値観」の違い言葉・カタカナ語・言語

「世界観」「価値観」はどちらもものの見え方などをあらわす言葉であり、語感もとても似ている言葉です。

この記事では、「世界観」「価値観」の違いについて分かりやすく説明していきたいと思います。

「世界観」の意味や使い方とは?

「世界観」の意味や使い方とは?

「世界観」とは、世界とはこういったものである、人間はその中でこう生きていくものである、という考え方のことをいいます。

世界や人生についての見方のことであり、人によってその考え自体はさまざまです。

もともとの意味としては、この世界に生きている人間という存在の在り方や価値などを、その人個人がどのように捉えているのかということであり、個人の意見や考え方や感情に、道徳や宗教などの考えが加わったもののことをいいます。

また、一般的によく使われる意味は少し違っており、絵や物語などの創作物・アート作品のコンセプトや雰囲気を「独特の世界観」などとあらわすことがあります。

この「世界観」の意味はもともとの意味とはかなり変化したものですが、現在では「世界観」といった場合はこちらの意味で使われることが多いです。

「価値観」の意味や使い方とは?

「価値観」の意味や使い方とは?

「価値観」とは、あるものごとに対する個人の考え方のことをいいます。

何に対する考えであるのかという点が重要で、たとえばカップルの間での「結婚に対する価値観」といった場合は「若いうちに結婚したいという考え」「若いうちは仕事と趣味を大事にして落ち着いてから結婚したいという考え」など、こういった何かのものごとに対するそれぞれの考え方のことをいいます。

つまり、「似たような価値観」「価値観が合う人」は存在していても、「価値観」のすべては人それぞれであるので、唯一無二であるといえます。

「世界観」と「価値観」の違いについて解説

「世界観」と「価値観」の違いについて解説

「世界観」「価値観」は、語感は似ていますが意味はかなり違っている言葉です。

まず「世界観」は、この世界の中で人間がどのように存在しているべきなのかなどという壮大なものであるのに対し、「価値観」「恋愛」「お金」といったある程度の何に対する考えであるのかという点が明確になっています。

また、「世界観」は絵や物語などの創作物について、その雰囲気などを「世界観」とあらわしますが、「価値観」にはそういった意味はありません。

「世界観」を使った例文を紹介

「世界観」を使った例文を紹介

・『僕の好きな作家はあまり売れているとは言えないが、独特の世界観がありとても気に入っている。その作家のSNSもよく目にするが、本人も人とは違う変わった世界観を持っている人だと思う。』

「価値観」を使った例文を紹介

「価値観」を使った例文を紹介

・『今の恋人とは付き合って2年ほど経ったが、恋愛やお金に対する価値観が少し合わない。それはお互い薄々気がついているが、好きな気持ちが一番だと思う。』

「世界観」と「価値観」の違いのまとめ

「世界観」と「価値観」の違いのまとめ

「世界観」はこの世界で人間がどのように存在するべきかという壮大な考え方と創作物の雰囲気をあらわす言葉であり、「価値観」は恋愛やお金などについての考え方をあらわす言葉でした。

間違って使ってしまわないよう注意したい言葉です。