この記事では、「財産」と「遺産」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「財産」とは?
「財産」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「財産」は「ざいさん」と読みます。
「財産」は「個人や団体などが所有している、金銭や有価証券、土地などの金銭的価値があるものの総称」という意味があります。
お金だけでなく、株や土地、絵画など、お金に換えられるような価値を持つものをひっくるめて、「財産」と呼びます。
またお金や土地、骨とう品などの「財産」を、たくさん持っている人を「財産家」「資産家」などと言います。
子供にお金と土地などを残すことを、「子供に財産を残す」などと言います。
また、裸一貫で事業を始めて、かなりの貯金、不動産、株などを手に入れた人のことを、「一代で財産を築き上げた人」などと言うことができます。
次に「財産」には「あるものにとり、価値があるもの」という意味があります。
誰かにとって、価値のあるものならば、なんでも「財産」と呼ぶことができます。
例えば、「子供は私の財産です」という人もいれば、「健康だけが私の財産です」という人もいます。
「遺産」とは?
「遺産」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「遺産」は「いさん」と読みます。
「遺産」は「死後に残した財産」という意味があります。
法律的に言えば、人が死亡当時に持っていた、所有権や債券、また債務などの全財産を意味します。
Aさんという人が死んだとき、貯金が1000万円あり、持ち家がある場合は、「Aさんの遺産は、貯金1000万円と、持ち家だ」などと言うことができます。
Aさんの「遺産」を相続する子供や孫などは、「Aさんの遺産相続人」と呼ばれます。
また、「遺産」には「前代の人が残した業績」という意味があります。
例えば、京都の立派なお寺や神社などは、「世界遺産」としてユネスコに認定されています。
また、過去の時代の人が残した、後世の人に悪影響を与えるような業績を、「負の遺産」などと呼びます。
「財産」と「遺産」の違い
「財産」と「遺産」の違いを、分かりやすく解説します。
「財産」は「個人や団体などが所有している、金銭や有価証券、土地などの金銭的価値があるものの総称」という意味があります。
一方の「遺産」は「死後に残した財産」という意味があります。
このように、「財産」と「遺産」はよく似ていますが、「遺産」は、「死後に残した財産」になります。
生きている間の資産については、「財産」と呼びますが、死後に残った資産については「遺産」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「財産」と「遺産」の違いについて見てきました。
生きているときの資産は「財産」と呼び、死んだ後に残った資産は「遺産」と呼ぶという、明確な違いがありました。
2つの言葉の意味と違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。