この記事では、「仕組債」と「投資信託」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仕組債」とは?
仕組債とは、しくみさいという読み方をすべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば即座に理解出来ますが、物事の組立や構造、工夫された計画等の意味がある仕組の漢字に、さいけんの略や借りがある事といった意味の債の漢字を加える事で誕生した言葉となっています。
そのため仕組債は、スワップやオプション等の仕組が組み込まれた債権を表すのです。
「仕組債」の使い方
仕組債は、一般の債権にはないオプション等の特別な仕組を持つ債権を表す際に使う言葉となっています。
企業や国等が投資家からお金を借りる目的で発行する有価証券の事を債権と呼びますが、仕組債はそこにオプションやスワップ等の金融派生商品といった特別な仕組を組み込んだものです。
つまり通常の債権に金融派生商品の要素を組み込んだものを、仕組債という言葉を使用して表現します。
「投資信託」とは?
投資信託とは、とうししんたくという読み方をする言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば明らかな事ですが、将来的に資本を増やすために現在の資本を投じるという意味を持つ投資の文字に、信用して任せるとか他人に財産の管理をさせるといった意味がある信託の文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
そのため投資信託は、投資家から集めた資金を専門の機関が運用する事で、その成果を投資家同士で配分するという制度を意味するのです。
「投資信託」の使い方
投資信託は、専門業者が投資家から集めた資金を運用し、運用成果を投資額に応じて分配する制度の事を表す際に、使用される言葉となっています。
投資や資産運用の話題の際に登場する事が多い言葉であり、最近では見聞きする事は特に珍しくない言葉です。
ただし投資信託は、専門業者に運用を任せるとはいえ、通常の投資と同じく投資額を失うというリスクが存在しているため、同時にリスクに関しても語られる事が少なくありません。
「仕組債」と「投資信託」の違い
仕組債と投資信託を見比べてみると、使用されている文字だけでなく、文字数も違っています。
ですが投資や資産運用といった話題の際に、どちらも登場する言葉同士であるため、ややこしい所はある組み合わせです。
もっとも仕組債は、一般の債権とは違いスワップやオプションといった特別な金融派生商品が組み込まれた債権を表す言葉となっています。
一方の投資信託は、投資家から集めた資金を専門家や専門業者が運用し、成果を配分するという制度を示す言葉です。
「仕組債」の例文
・『仕組債は通常の債権にはない特別な仕組があるので、投資初心者には分かり難い部分があります』
「投資信託」の例文
・『私は投資未経験なので、無理せず投資信託から始めるつもりです』
まとめ
2つの言葉は使用されている文字も、読み方も特に似通ってはいません。
ですがどちらも資産運用や投資に関連した話題で登場する事が多い言葉同士なので、混同してしまう部分はあります。
ただし仕組債は、普通の債権にはない金融派生商品が組み込まれた特別な債権を表現する際に使われる言葉です。
対する投資信託は、専門業者や専門家が投資家から資金を集めて運用し、運用成果を投資額に応じて配分する制度を示します。