この記事では、「釈明」と「弁明」の違いを分かりやすく説明していきます。
とても似た印象のある2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「釈明」とは?
「釈明」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「釈明」は「しゃくめい」と読みます。
「釈明」は「自分の立場や考えを説明し、誤解や非難を解き、理解を求めること」という意味があります。
例えば、芸能人が不倫をスクープされたとき、自分は不倫をしておらず、偶然、女性と居合わせただけだというように、誤解を解く記者会見を開くとき、「釈明会見」と呼ばれます。
また誤解を解くケースではなく、不倫をしたことを認めて謝り、非難を解こうとする場合も同様に「釈明する」と言います。
さらに、不祥事を起こした政治家が、無実だと自分の立場を説明するとき、また、事故を起こした人が、非難を解こうとするとき、「釈明」という言葉を使うことができます。
「弁明」とは?
「弁明」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「弁明」は「べんめい」と読みます。
「弁明」は「事情などを説明して、はっきりさせること」という意味があります。
また「自分の事情や状況を明らかにし、相手の理解を求めること」という意味があります。
主に、一つ目の意味で使うことが多い言葉になります。
例えば、浮気を疑われた夫が、なぜ浮気を歌がれることになった状況に陥ることになったのか、事情を説明して、事実をはっきりさせようとするとき、「浮気の弁明をする」と言います。
またビジネスシーンでも、「弁明」という言葉を使うことがあります。
例えば、取引先との打ち合わせに遅刻をしてしまったとき、なぜ遅刻をすることになったのか、交通網の乱れや停電による影響など、事情を説明させてうやむやにしないとき、「遅刻の弁明をし、納得してもらう」などと表現することができます。
このように、何か誤解があるようなときに、事情を説明し、うやむやにせずはっきりさせるとき、「弁明」という言葉を使うことができます。
「釈明」と「弁明」の違い
「釈明」と「弁明」の違いを、分かりやすく解説します。
「釈明」は「自分の立場や考えを説明し、誤解や非難を解き、理解を求めること」という意味があります。
一方の「弁明」は「事情などを説明して、はっきりさせること」という意味があります。
いずれも、誤解があった時、非難されている時などに、事情を説明することを意味します。
ただし「弁明」は、自分の正当性を認めてもらったり納得してもらうため、説明することに重きを置く言葉になります。
一方「釈明」には、事情を察してもらい理解を求めたり、謝罪することに重きを置く言葉という違いがあります。
まとめ
「釈明」と「弁明」の違いについて見てきました。
2つの言葉はとても似ていますが、ニュアンスに違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。