この記事では、「彗星」と「流星」の違いを分かりやすく説明していきます。
「彗星」とは?
「彗星」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「彗星」は「すいせい」と読みます。
「彗星」は別名「ほうき星」または「コメット」と言います。
「彗星」は「基本的にガス体からできている、太陽系の小天体」という意味があります。
固体の集合体である「核」と、太陽に近づくことによって、表面から放出されるガスなどでつくられている「コマ」と、流れるように伸びている「尾」から構成されています。
細長い楕円軌道を描きながら、地球の周囲を回っており、夜になると地上から見ることができます。
江戸時代など科学的に「彗星」が解明されていない場合は、「凶兆」と考えられ、恐れられていました。
次に「彗星」には、「ある業界などで、急に注目され始めた、才能あふれる新人」という意味があります。
例えば、小説の世界に登場し、急に注目輪詰めている新人小説家のことを、「彗星のように現れた、新人小説家」などと表現することがあります。
「流星」とは?
「流星」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「流星」は「りゅうせい」と読みます。
「流星」は「宇宙塵が、地球の大気内に突入することにより、発光する現象」という意味があります。
ちなみに「宇宙塵(うちゅうじん)」は、「宇宙空間に存在する星間物質のひとつで、10ミクロン以下のもの」という意味があります。
「スペースダスト」などと呼ばれることもあります。
宇宙空間から地球の大気圏に突入すると、空気と触れて発熱して輝きます。
中でも大きなものを「火球(かきゅう)」と呼びます。
さらに、「流星」の多くは、大気中で燃え尽きて消滅しますが、大きなものは形が残ったまま、地上に落下することがあります。
これを「隕石」と呼びます。
「彗星」と「流星」の違い
「彗星」と「流星」の違いを、分かりやすく解説します。
「彗星」は「基本的にガス体からできている、太陽系の小天体」という意味があります。
「流星」は「宇宙塵が、地球の大気内に突入することにより、発光する現象」という意味があります。
同じように夜空で光る「彗星」と「流星」ですが、「彗星」は、「小天体」が正体になります。
一方の「流星」は、「宇宙の塵」が正体という違いがあります。
また「彗星」は、太陽風に飛ばされたガスや微粒子が光って見えるため、「彗星」の尾は、進行方向と逆ではなく、「太陽の正反対」の方向を向いています。
一方の「流星」は、塵の成分が大気と衝突した摩擦により発光しているため、「流星」の尾は、「進行方向の正反対」の方向を向いているという違いがあります。
まとめ
「彗星」と「流星」の違いについて見てきました。
「彗星は小天体」、「流星は宇宙の塵」と覚えておくと、2つの言葉を使いわけられそうです。
また、夜空を見上げたとき、太陽の正反対に尾が伸びていたら「彗星」、進行方向の正反対に尾が伸びていたら、「流星」と見分けることができるのではないでしょうか。