この「リース」と「ローン」は、似ている部分もありますが、根本的な違いがあいます。
「リース」と「ローン」の違い
「リース」は、主に企業が何かの機器を導入する際に利用するもので、「購入」行為ではなく、「借りる」ことになると考えてください。
ですが、同じ「借りる」行為でも、「レンタル」とは異なり、一定の借りる期間を決めた上で、その期間中に実質的なその機器などの代金が支払い終わるのが特徴となっています。
分かりやすい例では、100万円の機器で5年契約の「リース」だと、その5年間でちょうど100万円を支払う契約になると考えてください。
尚、支払いが終わった後にはその機器は「減価償却済」(資産としての価値がない)という扱いになり、資産として計上せずに済む為、改めてそれを(実質的な支払いは終わっているので、ほとんど捨て値で)買い取るといったことも多く行われています。
どうせ同じ分のお金を支払うなら、何故普通に購入しないのかと言えば、先の資産との関係からです。
購入すると企業としての資産として計上されてしまい、それが税金などの計算に絡んでしまいますが、「リース」であれば「借りている」だけなのでそうとは扱われないというメリットがあるからに他なりません。
購入する場合に分割で代金を支払う(最終的にそのまま自分のものになる)のが「ローン」ですが、それとはこのように性質が異なっています。
「リース」を使った例文と意味を解釈
「リース」を使った例文と、その意味の解釈になります。
基本的に企業でないと利用できないシステムだと考えていいでしょう。
「リースアップ品をかなり安く買ってきたと聞いた」
リース後に購入されず、手放された物品のことをこの「リースアップ品」と呼んでいます。
減価償却が終わっているので、購入しても資産になることはなく、更に、既に元がとれている為、かなり安く販売されることから、程度のいい物は狙い目になり、そのような専門のセールが企業向けに定期的に開催されています。
「ローン」を使った例文と意味を解釈
こちらは「ローン」を使った例文と、その意味の解釈になります。
この契約で購入した場合には、支払いが終わるまでは厳密には自分のものではありません。
「ローンが終わっていない車でも、売却できるシステムがあるようだ」
自動車だけに限りませんが、ローンで購入したものは、支払いが終わるまではローン会社の所有物という扱いになります。
その自動車では分かりやすく、支払いが完了するまでの車検証では、所有者の欄がローン会社になっています。
よって、そのままでは売却は難しいですが、ローン会社と連携したそれが可能なシステムが登場しています。
まとめ
「リース」の利点は説明した通りで、遭えて資産としない為の契約になります。
それをほとんど考える必要のない個人では利用できないのは、そのような理由からです(無理にそうする意味がありません)。