この記事では、仮想通貨の「ソフトフォーク」と「ハードフォーク」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ソフトフォーク」とは?
「ソフトフォーク」とは、その仮想通貨の仕様に関わる変更を表す言葉です。
仮想通貨は、どれもブロックチェーンという理論によって生み出されていますが、発行量が多くなると、P2Pのトランザクションの関係から、どうしても取引(送金)に時間が掛かるようになってきます。
その解消の為に行われるのが「ソフトフォーク」で、チェーンを分裂させることで、スムーズに取引や送金が行えるようになります。
これによってその仮想通貨自体の価値が変動するようなことはなく、流通の混雑の解消処置だと考えていいでしょう。
「ハードフォーク」とは?
「ハードフォーク」も、同じく仮想通貨の仕様に深く関わる変更になります。
同様に流通渋滞の解消に行われるものですが、こちらの場合、分裂によって対象の通貨を2つに分けてしまうことに繋がります。
そのいい例が、ビットコインとビットコインキャッシュ、イーサリアムとイーサリアムクラシックで、それぞれもう1つは「ソフトフォーク」によって新たに生み出された通貨です。
そのようなことになると、元の通貨の価値が一時的にせよ下落することがほとんどなので、あまり好まれない仕様変更です。
通常、よほどの人気通貨でないと、多少流通量が増えてきても、ここまでは行われません。
「ソフトフォーク」と「ハードフォーク」の違い
「ソフトフォーク」と「ハードフォーク」の違いを、分かりやすく解説します。
「ソフトフォーク」は、簡単に表現すれば多少の改良で、それによって取引の利便性が高まる仕様変更です。
一時的に仮想通貨を分裂させますが、最終的に収束する為、通貨としては今まで通りです。
「ハードフォーク」では、同様の分裂後に、別の通貨が誕生してしまうことになります。
分裂によって誕生した仮想通貨は、元の通貨には及ばないものの、今ではビットコインキャッシュが1単位で2万5千円程度(2020年4月現在)もつけており、そちらの動向も見逃せません。
まとめ
「ソフトフォーク」と「ハードフォーク」は、このような違いになります。
「ソフトフォーク」はあまり気にする必要はありませんが、「ハードフォーク」は元の通貨自体の価値にも大きく関わってくる為、とても重要な仕様変更です。