金融の専門職として「アセットマネージャー」と「ファンドマネージャー」がありますがどのように違うのでしょうか。
今回は、「アセットマネージャー」と「ファンドマネージャー」の違いについて解説します。
「アセットマネージャー」とは?
「アセットマネージャー」とは、「投資から集めた資金を不動産投資で運用する職業」を意味する言葉です。
資金を土地や建物などの不動産に投資して運用する投資手法のことを「アセットマネジメント」といいます。
「アセットマネージャー」とはアセットマネジメントの専門家を指す言葉です。
「アセットマネージャー」は投資家や資金運用機関から資金を集め、集めた資金を元手に不動産投資を行います。
実際には直接不動産を購入したり経営したりする以外にも証券化された金融商品を購入したりファンドなどプロジェクトに出資したりといった形でも資金を運用します。
投資対象として不動産に限定して資金を運用するのが「アセットマネージャー」の特徴で豊富な不動産知識や専門家のみが入手できる情報を活用し多くの利益を目指します。
「アセットマネージャー」の多くは不動産会社や信託銀行などに在籍しています。
物件の買い付けや売却、運用方針の決定といった直接的に不動産に関わる業務のほか投資家や顧問を務める企業にアドバイスしたり情報提供したりといったコンサルティング業務も行います。
「アセットマネージャー」の使い方
・『アセットマネージャーのレポートを読む』
・『あのビルは購入すべきではないとアセットマネージャーが判断した』
・『アセットマネージャーのススメに従いアパート経営に乗り出すことにした』
・『地下の下落はアセットマネージャーのしごとに大きな影響を及ぼしている』
「ファンドマネージャー」とは?
「ファンドマネージャー」とは、「ファンドの運用責任者」を意味する言葉です。
プロジェクトを立ち上げて賛同する投資家から資金を募り集めた資金を運用して利益を上げる仕組みのことを「ファンド」といいます。
ファンドでもっとも重要な役割となる「運用の判断や決定を行う責任者」が「ファンドマネージャー」です。
「ファンドマネージャー」は資金の投資先や配分を決め売買のタイミングも独自の判断で決定します。
多くの投資家から集めた大切な資産の総責任者であり重い役割を任されている仕事です。
「ファンドマネージャー」の使い方
・『優秀なファンドマネージャーにより大きな利益を得た』
・『ファンドマネージャーの判断ミスで多大な損失が発生した』
・『優秀なファンドマネージャーには高額の給料が支払われている』
・『ファンドマネージャーの判断ひとつで数百億円の資金が動く』
「アセットマネージャー」と「ファンドマネージャー」の違い
「アセットマネージャー」と「ファンドマネージャー」はどちらも資産運用の専門家です。
「アセットマネージャー」が不動産のみを投資対象にするのに対し「ファンドマネージャー」はさまざまな金融商品を対象に投資するという違いがあります。
「アセットマネージャー」は不動産投資に特化した「ファンドマネージャー」の一種です。
まとめ
「アセットマネージャー」と「ファンドマネージャー」は投資対象に違いが見られます。
大切な資産を運用するときはそれぞれの違いと特徴を正しく認識した上で投資先を選びましょう。