「保証人」と「連帯保証人」の言葉の意味と違いをご存知でしょうか。
ここでは、それぞれの言葉の意味と、違いを丁寧に説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「保証人」とは?
「保証人」とは、他人の身元、債務を保証する人のことを言います。
「連帯保証人」とは?
「連帯保証人」とは、「保証人」が主な「債務者」と連帯して債務を負担するという意味になります。
つまりみんなで債務を分け合ってという意味ではありません。
「保証人」と「連帯保証人」の違い!
「保証人」と「連帯保証人」、それぞれの言葉の意味を説明しました。
「連帯」という言葉は二人以上の者が共同で責任をとるという意味がありますので、何となく「連帯保証人」の方が責任が軽いようなイメージを抱きがちです。
ですが、これは大きな間違いとなります。
責任の重さから言えば「連帯保証人」の方が大きいのです。
「保証人」の場合は「催告の抗弁権」「検索の抗弁権」「分別の利益」という三つの権利があります。
簡単に言うならば「借金を返せ」と言われた時に「借りた本人に先に言ってください」と言い返すことができるのが「催告の抗弁権」です。
そして債務者の財産の差し押さえを主張できるのが「検索の抗弁権」となります。
最後に「分別の利益」とは複数の「保証人」がいるならば、返す金額を分け合って、その金額だけで済むという意味です。
これらの権利が一切ないのが「連帯保証人」ということになります。
簡単に言うならば、借金をした人が払えないとなれば、自分が代りに全ての金額を「一人で」支払うことになるわけです。
その人の為に自分が全責任を負ってもいいと思えないのであれば「連帯保証人」になるのだけは止めた方がいいということになります。
まとめ
いかがでしたか。
「保証人」と「連帯保証人」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
非常に似たような言葉ですが意味は大きく違います。
違いを正しく理解して使い分けてください。