「勤しむ」と「励む」の違いとは?分かりやすく解釈

「勤しむ」と「励む」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「勤しむ」「励む」の違いを分かりやすく説明していきます。

「勤しむ」とは?

「勤しむ」とは?

熱心に心を打ち込んでことを行うという意味です。

熱心とは、深く心を打ち込むことです。

勉強をすることで考えてみます。

勉強嫌いな人は、テレビを見ながら、お菓子を食べながらなど、勉強それだけに意識を向けるのではなく、他のことに意識を向けてしまうことがあるでしょう。

これは、熱心に心を打ち込んでいるとはいえません。

偏差値の高い学校を受験する人は、そこに入ろうと一生懸命に勉強することでしょう。

ゲームをしたり、テレビをみたりしている暇などありません。

ひたすら勉強で、夜遅くまで勉強することもあるはずです。

これは勉強という事柄に心を打ち込んでいる、一生懸命取り組んでいるということができます。

このようなさまを意味する言葉です。

勉強以外のことについてもいうことができます。

たとえば写真撮影です。

写真撮影が大好きで仕方がありません。

読書、映画鑑賞、釣りなどよりも写真が好きです。

写真撮影に心を傾けており、そのことに一生懸命に取り組んでいます。

これを「写真撮影に勤しむ」と表現します。

「勤しむ」の使い方

何かに一生懸命に取り組むさまを指して使用する言葉です。

他人のために何かをすることではなく、自分のために何かをすることに使う場合が多いです。

「励む」とは?

「励む」とは?

心を打ち込んで物事をする、頑張って物事をするという意味です。

気持ちを振るい起こして、頑張ってという意味合いがあります。

育児をしている母親のことで考えてみます。

はじめての子の場合、何をするにもはじめてで、慣れないことばかりで、戸惑うことがあります。

おむつを替えるのも、公園に遊びに行くのも、食事を与えるのも、どれも頑張って行っています。

育児が大変で他のことに手が回らないことも珍しくありません。

これまでは美容に力を入れていた、語学に力を入れていたなどしていても、それに力を向けることなく、育児に取り組んでいます。

このさまを「育児に励む」といいます。

育児という事柄に心を打ち込んで頑張っているのです。

「励む」の使い方

何かに一緒運懸命に取り組むさまを指して使用します。

他人のために何かをすることではなく、自分のためにすることを指して使う場合が多いです。

「勤しむ」と「励む」の違い

「勤しむ」と「励む」の違い

心を打ち込んで物事をするという意味が似ていますが、「勤しむ」は熱心にという意味合いがあり、「励む」は頑張ってという意味合いがある点に違いがあります。

「勤しむ」の例文

「勤しむ」の例文

・『研究に勤しむ』
・『縄張りのパトロールに勤しむ犬』
・『野菜の無農薬栽培に勤しむ』
・『釣りに勤しむ』

「励む」の例文

「励む」の例文

・『甲子園出場に向けて練習に励む』
・『応援団の練習に励む』
・『毎日練習に励んでいます』
・『勉強に励む』

まとめ

まとめ

心を打ち込んで物事をするという意味が似ていますが、一方は熱心にという意味合いがあり、もう一方は頑張ってという意味合いがある点が違います。