「産業」と「工業」の違いとは?分かりやすく解釈

「産業」と「工業」の違い言葉・カタカナ語・言語

人々はあらゆる物質を使い、取り込み生活しているので、そう言ったものを生産する仕事はとても重要なものです。

しかしそう言った何かを作る会社には、「産業」とついている企業も「工業」という名の企業もありますが、その差はなんなのでしょうか。

この記事では、「産業」「工業」の違いを分かりやすく説明していきます。

「産業」とは?

「産業」とは?

「産業」とは、人々の生活に必要な物やその材料となる物を生産したり、供給する活動です。

例えば日々の生活に欠かせない食べ物を作る農業や畜産業に、人が住む家や道具の原材料となる材木を生産する林業も「産業」ですし、木材から木製品を作る製造業も「産業」、そしてそれらを運ぶ運輸業や、商品として販売する小売業も「産業」に含まれます。

「産業」という言葉が指すものは非常に幅広いですが、特に農作物や畜産物、木材や鉱石と言った何らかの原材料や、それを使い何かを作る事、及びそう言った仕事を担う会社が「産業」と呼ばれることが多いです。

「工業」とは?

「工業」とは?

「工業」とは材料を加工して、別の物を作る「産業」を指します。

林業で生産された材木を使って木製品を作ったり、畜産業で生産された動物を食肉へと加工処理する仕事が「工業」です。

また「工業」の企業が鉱業で採取された鉄などの鉱石を加工して鋼材を作り、別の企業がその鋼材を車や機械の部品として加工するなど、「工業」で作られた物が別の「工業」で更に加工されることもあります。

このように「産業」によって生産された原材料を加工したり、そうしてできたものを再加工することが「工業」の仕事です。

製造業と呼ばれる仕事もありますが、「工業」と指しているものは同じであり、違いは基本的にありません。

「産業」と「工業」の違い

「産業」と「工業」の違い

「産業」「工業」の違いを、分かりやすく解説します。

何かの原材料を生産あるいは採集することから、それを加工して製品へと変化させること、それを販売して消費者の手元へ送ることなど、こういった全ての経済活動の総称が「産業」です。

その中でも、原材料を加工して商品を作ったり、商品へと加工しやすい形の材料へと加工する仕事が「工業」になります。

「工業」はあくまでも「産業」の一部であり、原材料を生産する第一次「産業」の生産物を利用して行われる、第二次「産業」の一つです。

「工業」「産業」ではありますが、「産業」「工業」とは限らず、農業のような何かを育てて物を生産する仕事も、サービス業のようにそれ自体は何も生産しない仕事も「産業」に含まれます。

まとめ

まとめ

「工業」は何かを材料に何かを作ることという意味では想像通りの言葉ですが、「産業」は多くの人が思っている以上に幅広い事を指す言葉で、その中には文字に反して何も生産はしない仕事も含まれています。

何かを生産する仕事はほぼ全てが「産業」ですが、その中でも何かを加工して別の何かを作る事と意味を限定したい時に、「工業」という言葉を使いましょう。