この記事では、「アナウサギ」と「ノウサギ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アナウサギ」とは?
「アナウサギ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「アナウサギ」は「穴兎」と漢字表記します。
「アナウサギ」はウサギ目ウサギ科アナウサギ属に属する哺乳類で、ウサギの仲間になります。
ヨーロッパ各地に点在し、オーストラリアやニュージーランドでは、外来種として定着しています。
体長は30cmから50cmほどで、体重は2kg前後となります。
全体的に灰色の毛色をしていて、黒や赤褐色も混ざっています。
耳は長く7㎝程あります。
基本的に地中に巣穴を作り生活を送ります。
とても臆病なので、危険を感じるとすぐに巣穴に逃げ込みます。
巣穴はかなり複雑なつくりになっていて、天敵から逃れやすくなっています。
「アナウサギ」は、人間が毛皮を取るために家畜化されてきたウサギで、肉も食用とされます。
さらにペットとして人気が高くなり、日本にも移入されています。
ただし、ウサギ狩りのためにオーストラリアに移入された「アナウサギ」が爆発的に増えたことで、生態系を壊しているとして、大きな問題になっています。
「ノウサギ」とは?
「ノウサギ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ノウサギ」はウサギ目ウサギ科ノウサギ属に属する哺乳類で、ウサギの仲間になります。
世界の様々な場所に分布しています。
灰色や赤褐色の混ざった地味な色目で、保護色となっていると考えることができます。
草原や森林、農耕地などに生息し、単独で生活をすると言われています。
基本的に地表に棲み、危険を感じると茂みの中に隠れます。
植物を食べ、主に草を食べますが、樹皮などを食べることもあります。
ペットとして飼育されることはなく、野生種として存在しています。
後ろ足が発達していて、運動量が多いため、ペットとして飼育するのは難しいためとされています。
「アナウサギ」と「ノウサギ」の違い
「アナウサギ」と「ノウサギ」の違いを、分かりやすく解説します。
「アナウサギ」は、家畜化されたものが多く、ペットとして飼育されているウサギは、基本的に「アナウサギ」の仲間になります。
一方で「ノウサギ」は野生種として存在しているという違いがあります。
また、「アナウサギ」は穴を掘り、集団で暮らす生き物なのに対して、「ノウサギ」は、特定の住処を持たず、草原などで暮らします。
また単独行動をとるという点も、「アナウサギ」との大きな違いとなります。
さらに「ノウサギ」は「アナウサギ」よりも、一回り体が大きいという違いもあります。
まとめ
「アナウサギ」と「ノウサギ」の違いについて見てきました。
ペットノウサギは「アナウサギ」の仲間で、「ノウサギ」は野生種の物を指します。
もしもウサギを飼育している人がいたら、それは「ノウサギ」の仲間だということになります。
このように「アナウサギ」と「ノウサギ」には大きな違いがあることが分かりました。