この記事では、「キルギスタン」と「キルギス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「キルギスタン」とは?
中央アジア南東部に位置する正式名称キルギス共和国という国です。
首都はビシュケクです。
かつてソ連の一員でしたが、1991年に国家共和国独立宣言をしました。
現在の正式名称になったのは1993年です。
内陸に位置しており、カザフスタン、中華人民共和国、タジキスタン、ウズベキスタンと国境を接しています。
民族の73. 8%がキルギス系、14. 8%がウズベク系、5. 1%がロシア系、その他にドゥンガン系、ウイグル系、タジク系、タタール系、ウクライナ系などの人たちも住んでいます。
標高3000mを越える山地が国土の40%ほどを占めています。
隣国の中国やカザフスタンなどには砂漠がありますが、この国には砂漠がありません。
大規模な灌漑施設が設置されており、農業が盛んで、綿花の栽培と牧畜がおこなわれています。
綿花は主要輸出品目にもなっています。
野菜や果物も主要輸出品目です。
クムトール鉱山は金鉱山で、貴金属や宝石も輸出しています。
水銀やアンチモンなども産出されます。
この国の料理は隣国のカザフスタンの料理に似ているところがあります。
カザフスタンの料理には、牛肉、馬肉、乳製品を多用する特徴があります。
「キルギスタン」の料理もこれらを多用します。
馬肉は貴重な肉とされており、結婚式の際には主賓に馬の背中の肉の塊が供されます。
この部位は貴重とされています。
馬肉を使った料理には、ベシュバルマクがあります。
これは、馬肉を煮込んだものを麺の上にのせて、パセリやコリアンダーなどをふりかけた国民食です。
肉は羊肉や牛肉が使われることもあります。
クムスという乳を発酵させて作った醸造酒があり、これはカザフスタンでもみることができます。
乳製品はさまざまなものに加工されています。
搾ったままではすぐに傷んでしまいますが、発酵させたり、加工をすることで、長期保存が可能になります。
キルギスのパンはナーンと呼ばれている平たいものです。
甕のような形をしたオーブンで焼いて作ります。
「キルギスタン」の使い方
中央アジア南東部に位置する、正式名称キルギス共和国を指して使用する言葉です。
現在でもこの名で呼ばれています。
「キルギス」とは?
中央アジア南東部に位置する、正式名称キルギス共和国のことです。
面積は19万8500平方キロメートルで日本の約半分ほどで、650万人ほどが暮らしています。
1855年~1876年には、ロシア帝国に併合していました。
1936年にはロシア連邦共和国から分離し、キルギス・ソビエト社会主義共和国となります。
1990年にキルギスタン共和国の名になり、国家主権宣言をし、1991年に国家共和国独立宣言をします。
1993年に今の正式名称であるキルギス共和国となります。
「キルギス」の使い方
中央アジア南東部に位置する、正式名称キルギス共和国を指して使用する言葉です。
「キルギスタン」と「キルギス」の違い
2つの言葉が指しているものは同じ国です。
かつてキルギスタン共和国としていましたが、現在は正式名称がキルギス共和国です。
まとめ
2つの言葉は同じ国を指しています。