中東には、石油産出国が多く、以前はその力を利用して、経済絵的に成長している国もたくさんありましたが、現在では石油の値段が自由に聞けられないことや、地球温暖化の懸念からそれ以外の収入へのシフトが必要になっています。
その中でも最も成功しているのが「UAE」でしょう。
それではこの「UAE」とはどういう国でしょうか。
そして、「ドバイ」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「UAE」と「ドバイ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「UAE」とは?
「UAE」とは、中東にあるアラブ人の国です。
「UAE」とは、英語で「United Arab Emirates」の略で、日本語では「アラブ首長国連邦」と呼ばれています。
この「Emirates」が「首長国」という意味であり、「UAE」は、7つの首長国により構成されています。
それぞれの首長国は独立した国として存在していましたが、小国が多かったため、外国に対抗できる体制として、連邦制を採用しました。
連邦の意思決定機関は「連邦最高評議会」であり、それぞれの首長国の規模に応じた数の評議員が選出されています。
「ドバイ」とは?
「ドバイ」とは、連邦制を採用している国家である「UAE」に属する首長国の一つである「ドバイ首長国」を表すとともに、「ドバイ首長国」および「UAE」の最大の都市である「ドバイ市」のことも意味する言葉です。
他の石油産出国と違って、早くから石油に依存することの危険性を察知して、それ以外の産業を発達させようと努力してきた結果、現在では世界有数の巨大な観光都市になっています。
「UAE」と「ドバイ」の違い
「UAE」と「ドバイ」の違いを、分かりやすく解説します。
簡単に言えば、この2つの言葉はレベルが違う言葉です。
すなわち、「UAE」は「国」であり、「ドバイ(ドバイ首長国)」はその中の「小さな国」です。
つまり、「ドバイ」は「UAE」という国の一部ですが、自身も国としてある意味独立した体制を持っています。
他の首長国に比べて「ドバイ」は司法制度など、独自の体制を保ち続けています。
「UAE」の例文
「UAE」の例文は以下のようになります。
・『UAEはアラブ首長国連邦の頭文字です』
・『UAEには1971年にイギリスから独立しました』
「ドバイ」の例文
「ドバイ」の例文は以下のようになります。
・『ドバイには多くの高級ホテルが立ち並んでいます』
・『ドバイでは、ラスベガスのようなカジノは禁止されています』
まとめ
この記事では、「UAE」と「ドバイ」の違いを、解説してきました。
ここまで説明してきたように、「UAE」は観光資源などの石油以外の資源を積極的に発展させてきました。
その結果、いまでは世界有数のリゾート地でもあり、さらに世界中から企業が集まってきています。
その理由の大きなものは以前から「ドバイ」で行われていた「外資規制」の撤廃や緩和であるのは明確です。