みなさんは「沿岸部」と「臨海部」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「沿岸部」と「臨海部」の違いを分かりやすく説明していきます。
「沿岸部」とは?
「沿岸部」は「えんがんぶ」と言う読み方になります。
この「沿岸部」は「海岸線の両側のある広さを持った地域と水域のこと」を指している言葉です。
「臨海部」とは?
「臨海部」は「りんかいぶ」という読み方になります。
この「臨海部」は、別名「ウォーターフロント(Waterfront)」とも呼ばれているのですが、「河岸・海岸通の土地・水辺」といった意味となります。
但し、一般的には「過密化する都市の新たな開発区域としての臨海エリア」を指して使われることが多い言葉です。
「沿岸部」と「臨海部」の違い
では、ここで「沿岸部」と「臨海部」の違いを見て行くことにいたしましょう。
どのような違いがあるのでしょうか?「沿岸部」は「海岸線の両側のある広さを持った地域と水域」ということを意味しています。
一方の「臨海部」は「ウォーターフロント」であり、「過密化する都市の新たな開発区域として臨海エリア」指しています、しかし、「沿岸部」は「海岸線の両側の地域のこと」を指す言葉で正式には気象庁で採用されている言葉なのです。
厳密に距離が決められているわけではありませんが、海風・陸風の影響を受ける地域が対象となり、一般的には海岸線から20海里(約37km)の範囲を示しています。
一方の「臨海部」は「海に近い距離で海が見える場所」ですが、気象用語としては使われていません。
「沿岸部」の例文
ここで「沿岸部」の例文を見て行くことにいたしましょう。
どのような例文があるでしょうか?
・『台風9号が近づいているので、沿岸部にお住いの方は警報に注意してください』
・『5分前に起きた地震で沿岸部にお住まいの方は津波にご注意してください』
「沿岸部」という言葉は気象庁でよく出て来る言葉ですが、特に地震・台風の際に、よく耳にすることがあります。
「臨海部」の例文
続いて「臨海部」の使い方について見て行きましょう。
具体的な使い方としては、以下のようなものが挙げられます。
・『この臨海部では、5年をかけて大型都市化のプロジェクトが予定されている』
・『臨海部再開発構想が持ち上がっているのだが、事業規模や行政側の予算措置については全く白紙の状態である』
「臨海部」という言葉もビジネスの世界ではよく耳にすることが多くなってきました。
しかし、「ウィーターフロント」というキーワードでも出て来ることも多くなっています。
まとめ
ここまで「沿岸部」と「臨海部」の意味と違いについて説明してきました。
これらの言葉はネット報道やビジネスでもよく使われている言葉だけに各々の言葉の意味を正しく理解しておく必要があります。
特に「沿岸部」が気象庁関係で使われる言葉なので、その意味をしっかりと確認しておきましょう。