この記事では、「opec」と「oapec」の違いを分かりやすく説明していきます。
「opec」とは?
「opec」は、最初に作られた石油に関する保護機関で5カ国の石油の産出地の石油の販売価格を守る組織です。
なぜ、このような組織が必要になるかですが、それは石油産出国同士で争い石油価格が暴落して石油産油国がもうからなくなるという問題を防ぐためです。
たとえば、石油産油国同士で安売り合戦をした場合、どう考えでも損をすると踏んだ石油産油国はあえて石油を作らないという選択をとれば、だんだんと石油の価格は高騰していき、石油製造している産油国にすべてがゆだねられるという問題が生まれてしまうので石油の価格を一定に保つ機関を必要としました。
この機関が「opec」になります。
ほかにも産油国ではない国が圧力をかけて安売りしろということを言った場合、それに対応するのも「opec」です。
「oapec」とは?
「oapec」は、新しく1968年に作られたアラブ地域の石油の産油価格を守る機関です。
こちらはアラブというエリアを対象にした石油の価格を守るもので、「opec」は様々な産油国を保護していたのに対してこちらは限定的に守るというものになります。
「opec」と「oapec」の違い
「opec」と「oapec」の違いは、「opec」が世界規模での石油価格の安定であるに対して、「oapec」はアラブ地域という石油の産出国の保護を目的としているという違いです。
「opec」の例文
・『opecは世界の石油産油国の代弁者である』
この例は、「opec」という機関の在り方が世界中にある石油産油国の代弁者であるという例です。
なぜなら、「opec」は世界規模での石油産油国の保護機関であるからです。
「oapec」の例文
・『oapecは、アラブ地域の石油保護の機関』
この例は、「oapec」という組織は、アラブ地域の石油価格の保護を念頭に置いた機関で別に世界レベルで石油の価格は保護していません。
よって、石油価格の保護はアラブ周辺の石油産油国だけです。
まとめ
「opec」と「oapec」については、石油の産油国の保護を行う機関で「opec」が世界レベルでの保護で、「oapec」が大規模な石油産油国の保護を目的とした機関で「oapec」の方が後に作られた保護機関でになります。
なぜ保護を必要とするかですが、価格が低下することで石油の産出国が利益を失い産業の基盤を失うことで石油が必要となくなるという事態を防ぐためにこの機関は必要となります。
また、外部の圧力で石油価格を下げるように要請をした場合もこの両者の機関が間に入り問題を解決することを行うという役割もありますので外部圧力に対抗する機関という意味でもこの機関は必要です。
逆を返せば、この機関が不必要になる要因については、石油が必要ではない存在になった場合、この両者の機関は不要となります。