この記事では、「ティアラ」と「冠」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ティアラ」とは?
「ティアラ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ティアラ」は「tiara」と英語表記します。
「ティアラ」は、頭頂部に着用する装飾品のことです。
「クラウン」と呼ばれる「冠」の一種で、「リース」や「コロネット」「ミトラ」などがあります。
「ティアラ」は、第二礼装、準礼装用の装飾品となります。
「ティアラ」は、全面だけに装飾が施されていて、背面はバンドになっており、装飾は施されていないという特徴があります。
そのため、「ティアラ」が映えるようなヘアデザインをする必要があります。
西欧の王室や、日本の皇室における女性が礼装として身に着けることが多く、プリンセスや女王の象徴的なアイテムとなっています。
一般の人も、その美しい姿にあやかるように、結婚式などのヘッドドレスとして使用する人が少なくありません。
「冠」とは?
「冠」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「冠」は「かんむり」と読みます。
「冠」は「地位や階級などを示すため、頭にかぶる装飾品」という意味があります。
世界中の君主や宗教的指導者たちが、「冠」をかぶり、地位の高さを示していました。
一般的に、地位が高いほど「冠」の高さが高くなり、装飾品の量が増える傾向があります。
一方で、「月桂冠」のように、スポーツの優勝者などに与えられる、名誉の意味の「冠」もあります。
日本や中国などの東アジアでは、儒教によって「冠」をかぶることが一般的になりました。
主に中国の漢民族から周辺国に広まっていったと考えられています。
校庭が被る「冠」は前後に、ビーズなどの飾りがぶら下がっていて、御簾のようになっているという特徴があります。
西洋では、君主が権威を示すため、かぶるようになりました。
王様が被るため、「王冠」と呼ばれます。
現在、「冠」は第一礼装用の装飾品で、主催者がつけるものになります。
その催しで、一番改まらなければならない立場の人がつけるものになります。
「ティアラ」と「冠」の違い
「ティアラ」と「冠」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも、頭頂部を飾る装飾品になります。
ただし、「ティアラ」は西洋から生まれたタイプの物であるのに対して、「冠」は世界中に存在しています。
また、「ティアラ」は女性向けの装飾品なのに対して、「冠」はどちらかと言えば、男性向けの装飾品となります。
礼装として見た場合は、「ティアラ」は第二礼装用の装飾品であるのに対して、「冠」は第一礼装用の装飾品という違いがあります。
また、見た目も、西洋の「冠」は、頭部を囲むように装飾されているのに対して、「ティアラ」は前面のみの装飾となっています。
まとめ
「ティアラ」と「冠」の違いについて見てきました。
「ティアラ」は女性用の装飾品で、前面のみに装飾があり、「冠」は、主に男性用の装飾品で、ぐるりと装飾されていると覚えておくといいでしょう。