この記事では、「チベット」と「ネパール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「チベット」とは?
中国南西部の自治区です。
第二次世界大戦後まで中国の保護国で、現在は自治区になっています。
首都はラサです。
自治区と、は自分や自分たちにかかわることはすべて自分たちの責任で処理することが認められている区域のことです。
この国の93%ほどはチベット人で占められています。
チベット高原を有しており、ここは海抜4000メートル以上の高さがあります。
高地に位置しているため冬が長く、夏はありません。
高地の厳しい環境では作物の生育は旺盛ではなく、チベット高原北部には人が住んでいない地域が広がっています。
ポタラ宮がユネスコの世界遺産に登録されています。
外国人はこの自治区に自由に立ち入ることができません。
羊・ヤギ・ヤクなどの牧畜が盛んに行われており、主に肉や乳製品を食べて暮らしています。
乳製品はバターやチーズに加工されます。
加工することで日持ちをするようになります。
仏教ではネギ属などに分類される五葷を食べないようにとされていますが、チベット仏教ではこれらを食べています。
主な料理には、パンの一種であるバレまたはパレ、うどんに似たトゥクパやテントゥックなどがあります。
飲み物はバター茶が飲まれています。
茶にヤクの乳から作ったギーと塩を混ぜたものです。
「チベット」の使い方
中国南西部の自治区を指して使用する言葉です。
「ネパール」とは?
ヒマラヤ山脈中部南麓に位置する国で、正式名称はネパール連邦民主共和国です。
首都はカトマンズです。
チベット自治区とインドに接しています。
高山地帯であり、マナスルやダウラギリなどを有しており、登山家にはよく知られています。
ヒマラヤ観光が盛んです。
宗教は仏教、ヒンドゥー教、アニミズムなどさまざま混在しています。
人口の約80%はヒンドゥー教です。
食事はインドやチベット自治区と近いことが影響して、インド料理、中華料理、チベット料理が融合されたものです。
日本にネパール料理店がありますが、ここで出される料理は日本人好みにされていることが珍しくありません。
食事は1日2回という人もおり、チャパティや菓子など軽いものを口にしています。
チャパティはナンに似たものですが、発酵はさせていません。
米はインディカ種がよく食べられています。
インド料理に近いものでは、カレーやラッシーなどがあります。
飲み物はバター茶が飲まれています。
「ネパール」の使い方
ヒマラヤ山脈中部南麓に位置する、正式名称がネパール連邦民主共和国を指して使用する国です。
「チベット」と「ネパール」の違い
位置する場所が似ており、どちらも高山地帯ですが、同じ国ではありません。
「ネパール」の北側に「チベット」があります。
自治区と国という違いもあります。
まとめ
どちらの国も高山地帯で位置する場所が似ていますが、それぞれ別の国です。