この記事では、「下弦の月」と「上弦の月」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「下弦の月」とは?
「下弦の月」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「下弦の月」は「かげんのつき」と読みます。
「下弦」の「弦(つる)」は、弓矢に張る糸のことで、半月の形がまるで弓のように見えることから名づけられています。
「下弦の月」は「半月」のことで、満月と比較したとき、半分だけが光っているものを指します。
さらに月を眺めたとき、左側半分が光っているものを指します。
また「下弦の月」は、真夜中に東の空に昇り、明け方近くに南の空で高い位置を保ち、昼頃に西の空から沈んでいきます。
そのため、真夜中から明け方にかけて、東から西方向の夜空に見えるのが「下弦の月」となります。
月は、月自体が発光するわけではなく、太陽を反射して光っています。
地球から見たとき、月の左だけが、太陽光を反射しているように見えるとき、「下弦の月」と呼ばれることになります。
月齢22なので、月齢0となる新月(真っ暗で見えない月)から数えて、22日目の月を「下弦の月」と呼ぶことになります。
「上弦の月」とは?
「上弦の月」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「上弦の月」は「じょうげんのつき」と読みます。
「上弦の月」は、月が「半月」になっていて、さらに正面から月を眺めたときに、右側半分だけが光っているものを指します。
「上弦の月」は、昼になると東の空に昇り、夕方に南方向で高い位置を保ち、真夜中になると、西の空から沈んでいきます。
このように、夕方から夜にかけて、南から西方向に見える月を「上弦の月」となります。
「上弦の月」は、月齢7にあたるため、月齢0の新月から数えて、7日目に見られる月を言います。
「下弦の月」と「上弦の月」の違い
「下弦の月」と「上弦の月」の違いを、分かりやすく解説します。
「下弦の月」も「上弦の月」も「半月」のことを意味します。
ただし「下弦の月」は、新月から数えて22日目に見られる月のことを指し、「上弦の月」は、新月から数えて7日目に見られる月のことを指します。
また、向かって左半分だけが光って見えるのが「下弦の月」で、向かって右半分だけが光って見えるのが「上弦の月」となります。
さらに、真夜中から明け方にかけて、東から西方向の夜空に見えるのが「下弦の月」で、夕方から夜にかけて、南から西方向に見える月を「上弦の月」となります。
「下弦の月」と「上弦の月」には、このようにたくさんの違いがあることが分かりました。
まとめ
「下弦の月」と「上弦の月」の違いについて見てきました。
見た目で判断したいときは、向かって左が光っているのが「下弦の月」、向かって右が光っているのが「上弦の月」と覚えておきましょう。
次から月を見上げる時、「下弦の月」か「上弦の月」なのか、見分けられるようになりそうです。