この記事では、「謙遜」と「卑屈」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「謙遜」とは?
「謙遜」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「謙遜」は「けんそん」と読みます。
「謙遜」は「へりくだること。
控えめな態度を取ること」という意味があります。
目上の人などに対して、自分を下の立場の人間だと見せるようなタイプの人を、「謙遜する人」と言います。
また、立派な人物だとだれもが認めているのに対して、控えめな態度で人に接するような人に対して、「謙遜」という言葉を使います。
例えば、若いのに社長をしている人が、腰の低い態度をとっているとき、「彼は若くして社長になったのに、謙遜ばかりしている」などと言います。
また、そのような態度を見せられた人が、「謙遜しないでください」などと、もっと偉そうにしてもいいのではないですかと、促したりすることがあります。
逆に、エラそうな態度ばかり取る人に対しては、「もっと謙遜するようにしなさい」と、目上の人が小言を言うことがあります。
「卑屈」とは?
「卑屈」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「卑屈」は「ひくつ」と読みます。
「卑屈」は「いじけて、必要以上に自分を卑しめること。
その様子」という意味があります。
ちなみに「いじける」には、「ひねくれて、素直でなくなること」という意味があります。
自分よりも実力があったり、社会的地位が高い人を前にしたとき、素直な態度を取ることができず、必要以上に、自分を低い立場に見せるような態度を取る人のことを「卑屈な人」と言います。
また、いじけたり自分を卑しめたりしながら笑っている場合は、「卑屈な笑い」などと呼びます。
例えば、自分の好きな人の恋敵が、自分よりも社会的地位も収入も上の場合は、必要以上に自分を卑しめてしまうかもしれません。
このような状況を、「立派な恋敵の前で、卑屈になる」などという文章にできます。
「謙遜」と「卑屈」の違い
「謙遜」と「卑屈」の違いを、分かりやすく解説します。
「謙遜」は「へりくだること。
控えめな態度を取ること」という意味があります。
一方の「卑屈」は「いじけて、必要以上に自分を卑しめること。
その様子」という意味があります。
どちらも、控えめな態度を取るという点では共通しますが、「謙遜する」という場合は、心に余裕があり、自尊心が高い人がする行為で、自信に満ち溢れて見えるでしょう。
一方で「卑屈になる」場合は、ちょっとしたパニック状態になっていたり、ひねくれているなど、心に余裕がない状態を意味します。
このように、「謙遜」は心に余裕がる人がするへりくだり方を指し、「卑屈」は心に余裕がない人のへりくだり方を指すのではないでしょうか。
まとめ
「謙遜」と「卑屈」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。