この記事では、「没入」と「没頭」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「没入」とは?
「没入」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「没入」は「ぼつにゅう」と読みます。
「没入」は、「沈み入ること」という意味があります。
例えば、人が水の中に沈んでいく様子を、「人が水中に没入していく」などと言います。
次に「没入」には「一つのことに心を打ちこむこと」という意味があります。
目の前にある、何か一つのことに心を打ちこむとき、「没入」という言葉を使います。
例えば、仕事だけに集中して、時間がたつことや、周囲に誰かいることなどを気にしない場合は、「仕事に没入する」と言うことができます。
また、朝から部屋の掃除をしていたら、気付いたら夜になっていた場合などに、「掃除に没入していたら、夜になっていた」などという文章を作ることができます。
他にも、「芸術に没入する秋」、「没入型のアトラクションに挑戦してみる」などという使い方をすることができます。
「没頭」とは?
「没頭」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「没頭」は「ぼっとう」と読みます。
「没頭」は「一つのことに熱中して、他を顧みないこと」という意味があります。
例えば、人生にはしなければならないことがたくさんありますが、自分の事業だけに熱中し、他はどうでもいいと考えている人は、「他を犠牲にして、事業に没頭している人」と言うことができます。
また、大好きな作家の本を購入したとき、誰にも邪魔されずに、本だけに熱中したいと考えるかもしれません。
このような場合は、「読書だけに没頭できる場所を探す」などという文章にできます。
他にも、「アイドルの追っかけに没頭してしまい、詩勉強が手につかない」とか、「寝食を忘れてゲームに没頭したため、体重が減ってしまう」などという使い方があります。
「没入」と「没頭」の違い
「没入」と「没頭」の違いを、分かりやすく解説します。
「没入」には「一つのことに心を打ちこむこと」という意味があります。
一方で、「没頭」は「一つのことに熱中して、他を顧みないこと」という意味があります。
どちらも、一つのことに夢中になることを示唆する言葉になります。
ただし「没入」は「没入感」という言葉があるように、何かに集中して、その世界に入り込むような感覚を意味します。
ゲームをしていたら、ゲームの世界に這いこむような感覚が「没入」になります。
一方で「没頭」は、何かに夢中になることで「他を顧みない」という特徴があります。
何かに夢中になり、その結果、仕事や恋愛、健全な生活などを顧みなくなった場合は、「没入」ではなく、「没頭」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「没入」と「没頭」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。