「息吹」と「吐息」の違いとは?分かりやすく解釈

「息吹」と「吐息」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「息吹」「吐息」の違いを分かりやすく説明していきます。

「息吹」とは?

「息吹」とは?

「息吹」には2つの意味があります。

ひとつは息を吐くことです。

「息」とは、口や鼻から空気を吸ったり吐いたりすること、またその吸ったり吐いたりする空気のことです。

「吹」という漢字には、息をふく、息をはくという意味があります。

もう一つの意味は、いきいきとした感じ、生命力がある感じがあることです。

秋ごろに多くの植物が枯れてしまい、冬には緑をあまり見ることができなくなります。

地面には草花の姿がほとんどなく、寂しい感じがします。

しかし、春になるとあちこちから緑が顔を出すようになり、地面には草や花の姿を見られるようになります。

冬はいきいきした感じがありませんが、春のあちこちから植物が芽を出すさまは、いきいきとしたものを感じられます。

これを「春の息吹」といいます。

「感じ」なので、具体的にこういった見た目という定義はありません。

「息吹」の使い方

いきいきした感じ、生命力のある感じという意味で使われることが多いです。

非生物には「息吹を吹き込む」の形で使われることが多くあります。

「吐息」とは?

「吐息」とは?

がっかりしたり、緊張がゆるんだときなどに、思わず口からでる息のことです。

「吐」という漢字には、口からはくという意味があります。

鼻からではなく、口からです。

そのため、「吐息」は口からでる息を指していることになります。

深呼吸をするために吐くことではなく、がっかりしたときや、緊張がゆるんだりしたときなどに、思わずでるものを指しています。

部活動をする部屋に厳しい先輩がやってきました。

後輩たちは何を言われるのかと思い、緊張をしています。

しばらくしたら、先輩は部屋をでていきました。

後輩たちは緊張から解放されて、思わず息を吐き出しました。

このようなさまを意味しています。

「吐息」の使い方

落胆や緊張からの解放などをしたときに、思わず口からでる息を指して使用する言葉です。

鼻から出すものには使用しません。

また、落胆や緊張からの解放などとは関係ない、意識的に行う深呼吸で息を吐くことにも使用しません。

「息吹」と「吐息」の違い

「息吹」と「吐息」の違い

息を吐くという意味が似ていますが、どういった場面でのことなのかという点に違いがあります。

「息吹」はどういった場面でという意味はなく、息を吐くことです。

また、いきいきとした感じの意味もあります。

「吐息」は、がっかりしたときや、緊張から解放されたときなどにでる息のことです。

「息吹」の例文

「息吹」の例文

・『生命の息吹を感じた』
・『息吹に触れる』
・『声優がキャラクターに息吹を吹き込む』
・『息吹を感じてもらいたい』

「吐息」の例文

「吐息」の例文

・『吐息がでてしまった』
・『吐息のにおいが気になる』
・『役者が吐息で感情を表現する』
・『吐息がもれる』

まとめ

まとめ

息を吐くという意味が似ていますが、どういった状況で吐くものなのかという点に違いがあります。