「ボンジュール」と「ボンジョルノ」の違いとは?分かりやすく解釈

「ボンジュール」と「ボンジョルノ」の違い言葉・カタカナ語・言語

「ボンジュール」「ボンジョルノ」はどちらも外国語における挨拶の一種ですが、国が異なるため区別して認識しておく必要があります。

この記事では、「ボンジュール」「ボンジョルノ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ボンジュール」とは?

「ボンジュール」とは?

「ボンジュール」はフランス語で「おはよう」「こんにちは」を意味する表現で、“Bonjour”と表記します。

「良い」を示す“bon”「日」を示す“jour”が組み合わさった言葉で、直訳すると「良い日を」となりますが主に朝や日中に交わす挨拶として広く普及しています。

上記の意味のほか、ショップなどでは「いらっしゃいませ」と同じ意味合いでも使用されています。

「ボンジョルノ」とは?

「ボンジョルノ」とは?

「ボンジョルノ」はイタリア語で「おはよう」もしくは「こんにちは」を意味する表現で、“Buon giorno”と表記します。

“buon”「良い」を指し“giorno”「日」を指すため、直訳すると「良い日を」となりますが、日中に使用する一般的な挨拶として親しまれています。

「ボンジュール」と「ボンジョルノ」の違い

「ボンジュール」と「ボンジョルノ」の違い

「ボンジュール」「ボンジョルノ」は双方とも朝から日中に使用される挨拶のことで、「おはよう」「こんにちは」といった意味で使用されていますが、「ボンジュール」「フランス語」で、「ボンジョルノ」はイタリア語という違いがあります。

ちなみに両者の語源や綴りが似ているのはフランス語とイタリア語のルーツがラテン語だったためで、「ボンジュール」「ボンジョルノ」の他にも似ている語彙が多いといわれています。

ただし、二つの言葉が使われる時間帯については地域などによって異なる場合があるようです。

「ボンジュール」は朝から18時頃まで使用されることが多く、その後は「こんばんは」を意味する“Bonsoir”(ボンソワール)が用いられます。

一方、「ボンジョルノ」は17時頃まで使用する地域もあれば16時頃まで使う地域もあり、「ボンジョルノ」のあとに使用される挨拶は「こんばんは」を意味する“Buona sera”(ボナセーラ)となります。

なお、「ボンジュール」「ボンジョルノ」は共に単独でも使用できますが、「ボンジュール」については直後に敬称を加えることでより丁寧な印象になるといわれています。

例えば、英語で“Miss”を示す“Mademoiselle”(マドモアゼル)を用いて“Bonjour, Mademoiselle”(ボンジュール、マドモアゼル)、“Mrs.”を示す“ Madame”(マダム)を用いて“Bonjour, Madame”(ボンジュール、マダム)、“Mr.”を示す“Monsieur”(ムッシュー)を用いて“Bonjour, Monsieur”(ボンジュール、ムッシュー)とすることでさらに相手に敬意を表することにつながり、特に目上あるいは初対面の人に対して多用されています。

まとめ

まとめ

「ボンジュール」「ボンジョルノ」は挨拶としての意味はほぼ同じで、語源やスペルなども似ていますが、「外国語のジャンル」に違いがあることが分かります。

ぜひ参考にして両者の共通点と違いを理解し、外国語の勉強や海外旅行などの際に役立ててください。