この記事では、「電気工学」と「電子工学」の違いを分かりやすく説明していきます。
「電気工学」とは?
電気工学とは、でんきこうがくという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記されたこの言葉を目にすれば理解可能な事ですが、電荷同士が力を及ぼし合う事で、放電が生じて電流が流れるといった現象を意味する電気の漢字に、工業に役立てるために新たな技術を研究する学問といった意味の工学の漢字を加える事で成立した言葉となっています。
だからこそ電気工学は、電気や磁器、電磁波等を研究したりそれらを取り扱う工業分野を表すのです。
「電気工学」の使い方
電気工学とは、名前が示す様に電気に関わる様々な事を研究する学問に対し使われる事が多い言葉となっています。
具体的には電気エネルギーの効率的な使用法だったり、新たな活用法だったり、電気回路に関する研究等電気に関連し幅広く取り扱っているのです。
更に電気工学の知識や技術を習得する場として、多くの大学に電気工学科というこの言葉をそのまま使用した学科が存在しています。
「電子工学」とは?
電子工学とは、でんしこうがくという読み方をする言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば直ぐに分かる事ですが、原子内で原子核の周囲に分布しつつ負の電荷を持つ素粒子の1つといった意味を持つ電子に、工業に活用すべき新たな技術の研究や応用等を行う学問の意味を有している工学の文字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
そのため電子工学は、情報の伝達処理における電子の流れを学んだり、研究する学問を表す言葉です。
「電子工学」の使い方
電子工学は、電子に関する専門知識や応用するための技術等を研究したり、そういった学問に対して使用される言葉となっています。
電子工学を学ぶ事で、携帯電話やコンピュータといった電子機器や、自動車や飛行機といった電子回路が組み込まれた物を開発したり改善するといった形で、関わる事が可能になるのです。
専門性が高い分野なので、電子工学を大学等で学ぶ際には、電子工学を専攻する、といった表現が見られます。
「電気工学」と「電子工学」の違い
電気工学と電子工学は、文字を見比べれば2文字目に気と子という漢字の違いを見付け出す事が可能です。
ですが他の3文字は同じであるため、ややこしい組み合わせの言葉同士と言えます。
もっとも電気工学は、電気エネルギーの仕組みや応用、研究等を行う学問を意味する言葉だったりするのです。
一方の電子工学は、主に電気の情報の伝達処理に関する仕組みや応用法を学び、研究するという学問となっています。
「電気工学」の例文
・『電気工学科出身の彼は電気主任技術者の資格を持っています』
「電子工学」の例文
・『パソコンをいじるのが好きな私は、電子工学科のある大学を目指しています』
まとめ
2つの言葉は、気と子という文字の違いはあるものの、残りの3文字は同じ言葉が使用されているのです。
なのでかなり似通った言葉同士で、混同してしまう人は少なくありません。
ただし電気工学は、シンプルに電気が起こすエネルギーに関する仕組みや応用法を学んだり、研究する学問を意味する言葉として使われる事が多いです。
対する電子工学は、電子による情報伝達の仕組みや応用、研究等を行う学問を示す言葉として使用されています。