「部署」と「部所」の違いとは?分かりやすく解釈

「部署」と「部所」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「部署」「部所」の違いを分かりやすく説明していきます。

「部署」とは?

「部署」とは?

会社や役所の中に存在するある程度の規模の集まりを指して「部署」と呼ぶことが多いですが、「部署」は具体的にどんな意味を持っているのでしょうか。

「部署(ぶしょ)」とは、「会社・官庁の組織の中で、複数の課が集まって特定の職務・役目を果たすもの」を意味している言葉です。

「部署」はいくつかの「課」によって構成されています。

この「課」というのは、「おおむね数名~10名前後の少人数の集まり」を指しています。

組織の規模が大きいほど、「複数の課が集まって統合されたもの」「部署」と呼びます。

ただし中小企業の場合、課をいくつも設けるほどの社員がいないので、「課」を置かずにいきなり「部署」を置くことも多くなっています。

「部所」とは?

「部所」とは?

「部所(ぶしょ)」とは、「会社・役所・研究所などにおいて、特定の役目を割り振られた集まり」を慣用的に意味しています。

ただし国語辞典の項目には、「部署」はあっても「部所」はありません。

そのことから、「部所」は慣習的に民間企業や公官庁などの文書で使われ続けてはいるが、厳密には「部署の誤字・誤用」であるということになります。

正しい漢字表記は「部署」「部所」は誤りなのですが、現在では「警察署・税務署に象徴される強権的な署のイメージ」を嫌って「部所」を使用するケースは増えています。

また「別の場所・位置にある集まり」の意味を強める意図で、研究施設関連などで「部所」を使うこともあります。

「部署」と「部所」の違い

「部署」と「部所」の違い

「部署」「部所」の違いを、分かりやすく解説します。

「部署」「部所」はどちらも「会社・役所の内部で、特定の役割を果たすために設置されている集まり」を意味している言葉です。

しかし、国語辞典などに掲載されている正しい漢字表記は「部署」であり、「部所」は間違った漢字表記・誤字であるという違いはあります。

一方で「部所」は公官庁の公文書でも使用されている前例が多くあることから、「完全な間違い」とまでは言えず「慣習的に一部で認められている表記」であると考えることができるでしょう。

特に企業の研究開発部門として別の建物の内部などで職務を果たしているような場合に、「部署」ではなく「部所」を使うケースが多くなっています。

「部署」の例文

「部署」の例文

・『社内の人事異動で慣れ親しんだ部署を離れることになりましたが、次の部署は企画や営業を直接手がけられるので楽しみです』
・『どの部署も若手の人材不足に悩んでいますが、今年は期待のホープが5人も配属されて部署の活気が上がっています』

「部所」の例文

「部所」の例文

・『生命工学の実験的な研究を行う部所が来年設立されますが、その所長候補を国内外で選考しているところです』
・『部所と書くべきか部署と書くべきかで迷っていましたが、慣例に倣ってこの文書では部所に統一しました』

まとめ

まとめ

この記事では、「部署」「部所」の違いについて説明しましたがいかがでしたか?「部署」「部所」の違いを詳しく知りたい場合は、この記事の解説をチェックしてみてください。