同じ生き物を意味する「動物」と「生物」。
この記事では、「動物」と「生物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「動物」とは?
動く物と書いて「動物」。
その言葉の通り、基本的に自由に自分自身で動くことができる生き物を意味します。
人間も、もちろん「動物」で、人間以外では特に脊椎動物や哺乳類を示す言葉となります。
自分の足で自由に動くことができ、そして、自分の力で食料を確保する。
そのような生き方を行うものを「動物」と言います。
「動物」の使い方
「動物」を用いた言葉には、「脊椎動物」や「水生動物」、「陸生動物」、「肉食動物」、「草食動物」など、その「動物」の特徴や性質などを示す言葉が多くあります。
そのほか、「動物園」や「動物病院」などといった言葉も日常的によく用いられています。
「生物」とは?
生きた物と書いて「生物」。
その言葉の通り、地球上で生きているものすべてを指す言葉です。
それは、実際に目に見えないものに対しても用いられ、細菌といった菌類や藻類など、生きているものならすべて「生物」となります。
そのため、「生物」は、非常に広い範囲で用いられる言葉となります。
「生物」の使い方
「生物」を用いた言葉には、「無生物」や「微生物」、「単細胞生物」、「多細胞生物」、「独立栄養生物」、「従属栄養生物」など、その「生物」の特徴や性質などを示す言葉が多くあります。
「動物」と「生物」の違い
「動物」と「生物」は、同じカテゴリーにあると言えます。
地球上で生まれ生きているものすべてが「生物」。
この「生物」には、人間も含まれます。
また、目には見えない微生物なども含まれます。
その「生物」といった非常に大きなカテゴリーの中に「動物」があります。
「動物」は、「生物」というカテゴリーの中から植物や細菌などを省いたものとなり、この点が「動物」と「生物」の違いです。
「動物」の例文
・『今度の日曜日、家族で動物園に行く予定です』
・『愛犬の調子が悪いので、一度、動物病院で診察してもらおうと思います』
・『肉食動物の捕食シーンは、何度見でも迫力があります』
・『体の大きな草食動物を見るたび、なぜ、草などだけであれだけ大きな体を維持することができるのかと不思議に思ってしまいます』
「生物」の例文
・『クラスメイトは、僕のことをよく、お前は単細胞生物だなと言ってバカにします』
・『微生物の研究をするため、高機能の顕微鏡を購入しました』
・『ウイルスは、生物と呼ぶことができるのか』
・『地球上には、数えきれないほどの生物が存在しています』
まとめ
以上のように、私たち人間は、「生物」であり「動物」であると言えます。
人間だけでなく、犬や猫、像やライオンなどといった生き物も「動物」となり、それに対し、植物や細菌などは「生物」となります。
このように、「動物」は、「生物」の一部を示す、そのような言葉となります。