皆さんもよく使う「お願い」と「頼む」という言葉。
この記事では、「お願い」と「頼む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お願い」とは?
「お願い(おねがい)」とは「依頼や希望・要望のことを幅広く表す言葉」であり、「人に助けや配慮などを求めること」という意味がある言葉です。
「願い」を丁寧に、あるいは謙遜していう言葉として使われています。
「頼む」とは?
「頼む」は「たのむ」と読みますが、「希望通りの物事をしてくれるように他人に願い求めること」、「相手に対してこちらが希望するようにしてくれることを伝えて願うこと」「依頼する」「頼りになるものとしてあてにする」「力として頼る」と言うことを意味しています。
「お願い」と「頼む」の違い
では、ここで「お願い」と「頼む」の違いを見ていきましょう。
「お願い」は、前述の通り、「願い」の謙譲語・丁寧語でした。
「依頼する」「頼む」の謙譲語・丁寧語でもあありますが、「頼む」は「相手にしてほしい」、あるいは「してほしくないことを伝えること」を意味しています。
「依頼する」という言い方をすることもあり、「自分ができないことやするのが難しいことを専門家やそれが可能な人に依頼すること」も「頼む」で表現することもあります。
「お願い」と「頼む」の相違点を見ると、「頼む」の丁寧語が「お願い」と理解することができるのです。
そのために相手にへりくだっていう時に「お願い」を使い、相手と同等、もしくは自分の方が立場が上の時に「頼む」を使うことになるでしょう。
「お願い」の例文
では、ここで「お願い」の例文を見ていくことにしましょう。
どのような文章があるでしょうか?
・『何とかしてクライアントの納期に間に合わせなければなりません。どうか協力をお願いいたします。そうでないと私1人ではどうすることもできないんです。判断が甘かったことがお詫びいたしますので』
・『こんなに難しいことを実行するにも、他の部署の人たちにもお願いしなくては、実現させることはとうてい無理ですよ。何と言っても10年に1度あるかないかの大きなプロジェクトなんですから』
「頼む」の例文
では、続いて「頼む」の例文を考えてみましょう。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
・『何とか専門家の先生に頼むことはできないだろうか?そうしないと私の立場が危うくあるんだ。
この問題を解決しないと非常にまずくなることは君を理解できるだろう。何とか頼み込んでくれ』
・『誰に頼めばいいのか、思いつかないんだ。だって、いきなりあんなことを課長に言われて何処から手をつければいいかさえ全く思いつかないんだ。どうすればいいかな?』
まとめ
ここまで「お願い」と「頼む」の意味と違いを説明してきました。
この2つの言葉は仕事上だけでなく、日常生活の会話の中でもよく使われている言葉なので、あらためて意味を理解できると、これまでの使い方のあり方も再認識できるのではないかと思います。