この記事では、「目安」と「目処」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目安」とは?
目安とは、めやすという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記されたこの言葉を見れば明らかな事ですが、めとかめ配せするといった意味の目の漢字に、他より金額がやすい事や軽々しく行う事等の意味がある安の漢字を加える事で誕生した言葉となっています。
だからこそ目安は、大凡の見当や大凡の基準といった意味を表すのです。
「目安」の使い方
目安は、見当や目標等を大凡で決める、といった意味で使われる事が多い言葉となっています。
大凡は大体というやや曖昧な意味を持っているため、見当や目標を大雑把に決定する、という気軽なニュアンスでこの目安という言葉が使用されています。
目安にする、とか、目安として~といった表現で使用される事が多く見られる言葉です。
「目処」とは?
目処とは、めどという読み方をする言葉となっています。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば即座に理解可能ですが、めじるしとするやめで見るといった意味を持つ目の文字に、所や場所といった意味を有する処の文字を組み合わせる事で成立した言葉です。
そのため目処は、目指すべき所や目当て、物事の見通しといった意味を表します。
「目処」の使い方
目処は、見当とか目標といった意味を表したい時に使用される事が多い言葉です。
より具体的には、既に物事の見通しが立っており、その見通しから予想される事を示したい時に積極的に使用する言葉となっています。
特に目途という表記の際は、目標を表す場合が多く、逆にこの様な目処という文字で表記される時は、見通しや見当を示す事が多い点を覚えて置きたい所です。
「目安」と「目処」の違い
目安と目途は文字を見比べれば、2文字目に安と処という明らかな違いがある事を直ぐに発見する事が出来ます。
ですが最初の文字が同じ目で、見当や目標といった同じ様な意味合いを示す言葉同士なので、混同してしまう恐れがある組み合わせと言えるのです。
ただし目安は、曖昧な見当や目標といった意味を表現する際に、用いられる言葉となっています。
一方の目処は、より明確だったり積極的な意味での見通しや目標を表す言葉です。
「目安」の例文
・『今年の来場者は、例年の8割を目安に考えた方が良いです』
・『上司から目安となるべく数字を、早急に上げる様に指示されました』
「目処」の例文
・『利用可能な引越し業者を何とか見付けたので、入学式までに引越し出来る目処が立ちました』
・『来月中を目処に、作業を完了させてください』
まとめ
2つの言葉は共に最初に目という文字使われる上に、共に目標とか見通しを表す言葉同士です。
ですが2文字目が安と処という明らかな違いがあるため、表す意味合いのニュアンスには相違点が見られます。
ちなみに目安は、比較的大雑把な見通しや目標といった意味を示したい時に用いるべき言葉です。
対する目処は、積極的だったり明確な見通しや目標を表したい時に、使用すべき言葉となっています。