「奥の手」と「切り札」の違いとは?分かりやすく解釈

「奥の手」と「切り札」の違い言葉・カタカナ語・言語

ドラマなどで、主人公が悪人に追い詰められた時によく発せられるセリフが「奥の手を使おう」というものです。

しかし、状況によっては「切り札を使おう」と言う場合もあります。

どちらも効果がありそうな「手」だと思われますが、違いがありそうです。

この記事では、「奥の手」「切り札」の違いを分かりやすく説明していきます。

「奥の手」とは?

「奥の手」とは?

「奥の手」とは、文字通り「奥にしまっていた手を出す」ことです。

通常は、主に勝負を行なっている場面で使われ、「最強の手段を繰り出す」ことを示す言葉ということができます。

文字の通り、通常は目に見えるところにはなくて、奥の方から出してくるというニュアンスが強いので、「最終手段を使った後に出してくるさらに強力な手段」というシチュエーションでよく使用されます。

ドラマや小説などでは、劇的などんでん返しを演出するためにも頻繁に使用されます。

「切り札」とは?

「切り札」とは?

「切り札」とは、元々はトランプゲームで「最強のカード」を表す言葉です。

そこから派生して、一般的な「持っている手段の中で最も強力なもの」を意味する言葉となっています。

やはり勝負のシチュエーションでよく使われ、野球だと「右の切り札」とか「代打の切り札」という表現になります。

そもそも「トランプ(trump)」という言葉は本来「切り札」を表す言葉で、日本のトランプのことは「playing cards」と言います。

「奥の手」と「切り札」の違い

「奥の手」と「切り札」の違い

「奥の手」「切り札」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、共に「とっておきの手段」を示す言葉で、使われるシチュエーションもほぼ同じと言って良いでしょう。

ただ、ニュアンスの違いはあります。

それをトランプのゲームで考えると、「切り札」は手に持っているカードの中で最も強いものを言い、「奥の手」は、袖の中に隠し持っている強力なカードのことを言います。

つまり、「奥の手」の方が「切り札」よりも強力であり、場合によってはルール外の手段であると言っても良いでしょう。

「奥の手」の例文

「奥の手」の例文

「奥の手」の例文は以下のようになります。

・『奥の手を持っていると交渉を有利に進めることができます』
・『今の状況を考えると、とうとう奥の手を使うタイミングが来たと言えるでしょう』

「切り札」の例文

「切り札」の例文

「切り札」の例文は以下のようになります。

・『切り札を最後までとっておくと、結局使い道がなくなってしまうこともあります』
・『ナポレオンにおいて切り札を決める際は十分に考慮する必要があります』

まとめ

まとめ

この記事では、「奥の手」「切り札」の違いを、解説してきました。

これらの言葉は日常生活においてはあまり使われることはありません。

なぜなら、そんな手段を普通の人は持っておらず、また使わなければならない場面に遭遇することもないからです。

しかし、世の中何があるかわかりません。

日頃からの準備がいざと言うときに役に立つのは事実です。