この記事では、「そっくり」と「瓜二つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そっくり」とは?
「そっくり」には2つの意味があります。
ひとつは、程度がはなはだしく似ていることです。
形、性質、行動、状態など、さまざまな事柄についていうことができます。
アニメと現実の世界のことで説明をします。
アニメの中に登場する個性的なバスがあります。
パンダの形をしているバスです。
このバスを現実世界で再現しました。
パンダの形をしたバスといっても、いろいろな形があります。
ただ目の周りを黒くして、他の部分を白くしただけの、一般的なパンダの特徴をつかんだものを作ることもできれば、アニメに出てくるパンダのバスそのものの姿で作ることもできます。
目と目の間隔、目の周りの黒い部分のたれ方など、細かいところまで気をつけて作れば、アニメに出てくるものとほとんど違うところがないものになります。
この、ほとんど違うところがないものがこの言葉が意味するものです。
もう一つの意味は、そのままです。
「そっくり残った」といったことを指します。
この場合は、欠けるところがなく残ったという意味になります。
「そっくり」の使い方
形、状態、内容、性質などについて、程度がはなはだしく似ていることを指して使用します。
人、物、出来事など、さまざまなことについていいます。
「瓜二つ」とは?
顔のつくりがよく似ていることという意味です。
特に人間の顔かたちについていいます。
同じ親から生まれた子どもでも、兄と弟では顔の形が違うこともあれば、ほとんど同じこともあります。
目の形、鼻の形や高さ、眉毛の形、口の大きさなど、ほとんど違うところがない、そのような状態がこの言葉が意味するものです。
物については、この言葉が意味するものではありません。
たとえば、食べることができるサブレの形に似せて作った文房具があったとします。
形はほとんど同じですが、このことについては、あまりいいません。
「瓜二つ」の使い方
ある人とある人の顔の形に違うところがほとんどないことを指して使用します。
人間の顔について使うことが多いです。
「そっくり」と「瓜二つ」の違い
違うところがほとんどない、という意味を持つ点が同じですが、使い方に違いがあります。
前者は形、性質、内容、状態など、さまざまなことについて使うことができます。
後者は人間の顔について使うことが多いです。
「そっくり」の例文
・『本物そっくりに作る』
・『そっくりさんを募集しています』
・『歌う時のしぐさがそっくり』
・『そっくりでどちらが本物かわからない』
「瓜二つ」の例文
・『瓜二つの双子』
・『瓜二つといわれて侵害だ』
・『どこが瓜二つなの?』
・『自分と瓜二つの人』
まとめ
違うところがほとんどない、という意味を持つ点が同じですが、一方は形、性質、内容などさまざまな事柄について使うことができるのに対し、もう一方は特に人間の顔の形について使うことが多い点に違いがあります。