この記事では、「下っ端」と「三下」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下っ端」とは?
「下っ端」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「下っ端」は「したっぱ」と読みます。
「下っ端」は「身分や地位が低いこと。
また、そのもの」という意味があります。
ある集団の中で、身分や地位が低い人がいる時、「下っ端」と呼ぶことができます。
例えば、市区町村の役場に勤めている人の中で、まだ地位が低い人のことは、「下っ端の役人」などと言い表すことができます。
また、会社で働いている人が、平社員であることを自重する場合、「私はまだ会社では下っ端ですから」などと言うことがあります。
さらに、集団の雑用が溜まった時など、立場が低い人達に向かって、「下っ端に雑用をさせておけ」などと言い放つこともあります。
他にも、「下っ端はつらい」、「ようやく新人が入り、下っ端でなくなる」などという文章にすることができます。
「三下」とは?
「三下」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「三下」は「さんした」と読みます。
「三下」は、「博打うちの仲間で、下っ端の物」という意味があります。
「三下奴(さんしたやっこ)」と呼ぶこともあります。
「反社会勢力」の中には、賭博を営む「博徒(ばくと)」がいて、非合法で賭場を開き、人を集めて賭博をして、利益を得ています。
このような博打うちの中で、立場が低い人のことを「三下」と呼びます。
次に「三下」には、「取るに足らないもの。
下っ端のもの」という意味があります。
例えば、他者と取引をするとき、地位が低い社員に対して、「あいつは三下だから、取引に対して権限がない」などと陰口をたたくことがあります。
ちなみに「三下」という言葉は、博打の時、賽の目が「三より下」の場合は、まず勝つことができないということから、言われ始めたとされています。
「下っ端」と「三下」の違い
「下っ端」と「三下」の違いを、分かりやすく解説します。
「下っ端」は「身分や地位が低いこと。
また、そのもの」という意味があります。
一方の「三下」は、「博打うちの仲間で、下っ端の物」という意味があります。
「三下奴(さんしたやっこ)」と呼ぶこともあります。
「三下」には「下っ端のもの」という意味があるため、「下っ端」と「三下」の意味はかなり似ているということになります。
ただし、「三下」は、博徒の間で生まれた言葉で、どちらかと言えば汚い言葉になります。
そのため、地位が低い人の中でも、やや反社会的な雰囲気のある集団などに属している人に対して、「三下」という言葉を使う傾向があります。
また、「下っ端」という言葉を、スラング的に使いたがる人が、自らの社員などを「三下」と呼ぶことがあります。
まとめ
「下っ端」と「三下」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知り、 下っ端」と「三下」を混同せずに使い分けることができるようにしましょう。