最近ではあまり使われなくなっている言葉として挙げられるのが「下ネタ」や「猥談」という言葉です。
以前にはサラリーマンやパーティー系の学生たちの間では頻繁に使われていましたが、急に聞かなくなりました。
理由として考えられるのは、特に若者の間に静かに蔓延している「一生懸命何かやるのはかっこよくない」という考え方ではないでしょうか。
この記事では、「下ネタ」と「猥談」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下ネタ」とは?
「下ネタ」とは、文字通り「下半身に関連するネタ」のことです。
この場合の「ネタ」とは、「寿司ネタ」と同様に「タネ」をひっくり返した言葉であり、「話の種」あるいは「話」自身のことです。
場合によっては「下ネタ」をさらに略して「シモ」と呼ぶこともあります。
「下半身に関する」とは、いうまでもなく性関連の話か、排泄関連の話ということになります。
話す主体としては圧倒的に男性が多く、小学生の男子が排泄関係の話が異様に好きなことと直接的に繋がっているのは明白です。
「猥談」とは?
「猥談」とは、文字通り「猥褻な談(はなし)」のことです。
「猥褻」という言葉には「下品で、公には不適切な性関連の表現」という意味があるので、「猥談」にも、かなり「下品な」というニュアンスが含まれます。
イメージとしては、油ぎった顔の中年男が自分の体験と聞いた話をごっちゃにして面白おかしく話す感じです。
一般的には、男性によって語られるケースが多く、特に水商売のシチュエーションでは頻繁に話されています。
「下ネタ」と「猥談」の違い
「下ネタ」と「猥談」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは性的なものを含む下半身に関連する「下品な」話のことであるという点においては同じですが、内容の定義が違います。
つまり、「下ネタ」には排泄に関する、ある意味では小学生が喜びそうな内容が含まれますが、「猥談」には含まれません。
ここが根本的に違うところです。
そのため、「下ネタ」の方が無邪気な印象を与えることが多いとも言えます。
「下ネタ」の例文
「下ネタ」の例文は以下のようになります。
・『下ネタで喜ぶのは下品な人たちだけです』
・『年齢に関係なく、特に男性が話したがるのが下ネタです』
「猥談」の例文
「猥談」の例文は以下のようになります。
・『猥談にはセンスが感じられないと、ある作家が言っていました』
・『男がたくさん集まると、とどのつまりは猥談になります』
まとめ
この記事では、「下ネタ」と「猥談」の違いを、解説してきました。
序文で述べたように、最近は聞かなくなっているこれらの言葉ですが、昔は「潤滑剤」として暗黙の了解が得られていました。
「潤滑剤」とは、大きな会社のように、性別、育った環境、年齢、趣味などが違う人たちが集まっている場において、どんな人もある程度関心がある内容であることからきていたようですが、今ではその考え方自体が古いものと認識されています。