この記事では、「土手」と「河原」の違いを分かりやすく説明していきます。
「土手」とは?
「土手」の主な意味は5つあります。
1つめは、風水害を防ぐために、川岸に高く積み上げられた土です。
これは土でできています。
コンクリートを用いたものではありません。
土でできているため、ここには植物がはえます。
地域や季節によって見られる植物は異なりますが、ギシギシ、アカツメクサ、シロツメクサ、タンポポ、オオイヌノフグリなどが見られることがあります。
高く盛った部分を人が通っている場合は、土が固められてしまうので、人が通らない脇の方にだけ植物が見られます。
川の水面よりも高く土を積み上げておくと、水位が増したときの河川の氾濫を防ぐことに役立ちます。
2つめの意味は、平地よりも高くして作った、車や電車などが通るところです。
これは車や電車などが通る目的のものです。
3つめは城の周囲に設けた土の塀です。
これは土で作られます。
城の周囲に作ることで敵からの侵入を防ぐことに役立ちます。
一般家庭にある土の壁はこの名では呼びません。
4つめはカツオやマグロなどの背側の身です。
腹に比べると脂が少ないです。
刺し身やたたきなど、さまざまな料理にして食べられています。
5つめは歯が抜けた後の歯茎です。
歯が抜けた後の歯茎は、土を盛って高くした堤のような形をしています。
「土手」の使い方
川岸に作られた、土を盛って高くしたところを指して使用することが多いです。
コンクリートや石で作られたもの、海岸に作られたものは、この名で呼びません。
「河原」とは?
川の流れに沿うようにある平地で、普段は水が流れていないところです。
ここは普段は水が流れていないので、人が歩くことができます。
場合によっては、ここで散歩をしたり、スポーツを楽しんだりしている人の姿が見られます。
また、ここはコンクリートで覆われてはいないので、植物が生えていることがあります。
たとえば、オオイヌノフグリ、タンポポ、ギシギシ、カタバミ、シロツメグサなどです。
水位が増すと水で埋まってしまうことがあります。
「河原」の使い方
川に沿うようにある、普段は水の流れない平地を指して使用をします。
その周囲にある高くなっている場所ではありません。
「土手」と「河原」の違い
どちらも川の近くにあるものですが、同じものではありません。
「土手」は土を盛って高くしたところです。
「河原」は平地です。
「土手」が作られている場合は、その内側にあります。
「土手」の例文
・『土手の整備をする』
・『土手を造る』
・『土手に腰を下ろす』
・『土手を歩く』
「河原」の例文
・『河原で遊ぶ』
・『河原で石拾いをする』
・『河原を散歩する』
・『河原を犬と歩く』
まとめ
川の近くにあるものという点が似ていますが、「土手」は高くなっているところ、「河原」は水の流れていない平地で、それぞれ指すものが異なります。