「結ぶ」と「縛る」は、共に紐やロープなどを使う時の表現ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「結ぶ」と「縛る」の違い
「結ぶ」は、紐やロープ類を繋ぎ合わせる、または輪にする時に使われる言葉です。
「これとこれを結んでおいて」とした時には先の意味になり、「結んであるけど解いておいて」などと使われた時には、輪になっている部分の解消が求められていると考えてください。
また、「約束を結ぶ」といったように、比喩として繋ぎ合う、関係し合うことに対しても使える言葉です。
「縛る」の方は、紐などで対象を囲んで離れないようにする、まとめることに使います。
「古新聞を縛っておいて欲しい」のような使い方になり、ただ「結ぶ」だけでなく、そのようにするという目的があって行われます。
そして、こちらも「2年間解約できない縛りがある」といったような物理的ではない使い方もできる言葉で、この場合はその様な条件で離れられない(縛られている)契約だという解釈になります。
「結ぶ」を使った例文と意味を解釈
「結ぶ」を使った例文と、その意味の解釈になります。
物理的ではない使われ方も多い言葉です。
「あの会社とやっと契約を結ぶことができた」
このような使い方で、「結ぶ」はビジネスでもよく使われています。
先の「約束」やこの「契約」、「信頼関係」などがよく対象になります。
「縛る」を使った例文と意味を解釈
こちらは「縛る」を使った例文と、その意味の解釈になります。
この「縛る」ことによって、特定の目的が果たせると(果たした)いう使い方になることが多いです。
「きちんと縛っておいたので、風が吹いても大丈夫だろう」
何かを風に飛ばされないように縛っておいたと使っています。
この場合にはそれが目的で、どのように縛ったのかなどについてはまた別に表現する必要があります。
まとめ
このように、「結ぶ」と「縛る」は、ニュアンスが違うだけでなく、それによってどうなる(どうしたい)のかという目的が違う言葉だと考えていいでしょう。