「参拝」と「参詣」の違いとは?分かりやすく解釈

「参拝」と「参詣」の違い言葉・カタカナ語・言語

「参拝」「参詣」という言葉は、どのように違うのでしょうか。

「参拝」とは?

「参拝」とは?

「参拝」(さんぱい)とは、神や仏といった対象が祀られている場所に出向き、祈りを捧げることです。

神社やお寺などがその一般的な対象ですが、キリスト教の教会や他の宗教的な施設に出向く時にも使えます。

特にそれを行う時期は関係なく、受験のシーズンには合格祈願の為に、そのようなご利益があると言われている神社に多く受験生が集まっています。

「参詣」とは?

「参詣」とは?

「参詣」(さんけい)は、神社やお寺に出向くことで、先の「参拝」とほとんど同じ意味で使われていますが、厳密にはこちらはただ「出向く」だけのことになります。

よって、「参詣」はしたものの、「参拝」はしていない(神社やお寺に入ったものの、そこで祈りはしなかった)という場合もあるでしょう。

新年には「初詣」(はつもうで)と呼ばれる、神社に「参拝」に訪れる人が多く居ますが、この言葉は、主に1月の三が日の間に行われる「参詣」のことなので、何も祈らずに帰ってきても言葉としては成立します。

そこでの祈りまで含めると「参拝」となると考えてください。

「参拝」と「参詣」の違い

「参拝」と「参詣」の違い

このように、「参拝」は出向いた後に何かしらの「祈り」を行って、初めて使える言葉です。

神社やお寺に行っただけという場合には、「参詣」と表現するのが適しています。

ただし、対象の場所や施設に「参拝」に行ったものの、同じように考えて来ていた人が多かったり、何らかの事情からそれができず、結果的に「参詣」に留まってしまったという場合もあるでしょう。

まとめ

まとめ

前述のように、「参拝」は教会や他の宗教的な施設に出向くことに対しても使える表現ですが、「参詣」は神社やお寺だけに用いられることが多い言葉となっています。

よって、教会に行く場合には、まず「参詣」と使うことはありません。

この違いも合わせて覚えておいてください。